今日は久しぶりに関東リーグを観る。近場で良い対戦カードがないか探していたところ、TOKYO UNITEDの試合が西が丘で16時に設定されていた。昼間の暑さも落ち着いてきた時間であり、観戦するにはちょうど良さそうである。今季の関東1部はVONDS市原が首位を快走しており、それを東京Uが追っているという状況。なるべく勝点の取りこぼしは避けたいところだろう。その東京Uの対戦相手は、現在5位のつくば。実力的にはもう少し上にいてもおかしくないような気もするが、4月に市原臨海で観戦した時はV市原に0-4の大敗。その後は一時持ち直した時期もあったようだが、直近のリーグ戦では5試合連続で勝ちなしと苦しんでおり、中位にとどまっている。前期につくばのホームで東京Uと戦った際には、つくばが3-2で勝利しており、東京Uにとっては雪辱を果たしたい一戦だ。
試合最初のビッグチャンスは開始直後の2分。東京Uの浅岡のロングボールに佐々木があっさりと抜け出すが、つくばのGK・小笠原がストップ。東京Uの攻勢は続き、12分には川戸の右サイドからのクロスを室崎が落としたところに佐々木が飛び込むが、僅かに合わず。つくばは自陣でのミスからボールを奪われたり、クロスを簡単に入れられたりと、立ち上がりから「ふわっとした」対応の場面が目立つ。ロングボールなどでやや持ち直す場面も見られたが、総じて東京Uが支配している印象が強い。36分には左サイドからの室崎のクロスに中央の佐々木がフリーで受けてシュートを放つが、またしても小笠原がビッグセーブで防ぎ、どうにか0-0で前半を終える。つくばは小笠原が1人で味方のミスの尻拭いをしている状態だ。せめてHTで立て直しといきたいつくばだが、先制点は東京U。51分、つくばの自陣内でのボールロストから佐々木が左サイドから攻め込み、一度は跳ね返されるものの、セカンドチャンスを室崎がゴール左隅に叩き込んで1-0。つくばは前半と同様、「ふわっとした」立ち上がりを狙われてしまった形だ。なんとか巻き返しを図りたいつくばは、57分に攻撃の切り札である冷岡を投入するが、組み立てようにも東京Uの前線と中盤のプレスが弱まる気配を見せない。特に1トップに入る佐々木のプレスバックが強烈だ。それでもつくばは辛抱強くパスを繋ぎ、79分には宮本がゴール正面でフリーとなる場面を作るが、シュートは右ポストを叩いてゴールならず、同点にする最大のチャンスを逃してしまう。結局、この後に決定機は訪れずに試合終了。東京Uが1点を守り切る形で勝利し、上位争いに踏みとどまった。
地力の違いが顕著に表れたウノゼロゲームだった。つくばに追い付くチャンスが全く無かったわけではないが、妥当な結果なのではないか。東京Uは最後まで守備の集中力が切れないどころか、時間が経つほど守備の強度が上がっているようにすら見えた。特に1トップを務める佐々木のプレスバックが効果的で、相手の攻撃の芽を摘み、無失点ゲームに大きく寄与。つくばからすれば、そのプレスをやっとの思いでかわしても中盤で保坂が網を張っているのだから、溜まったものではない。優勝争いという面では依然として厳しい状況であるが、東京Uが上位につけているのは充分に納得のいく内容だった。一方のつくばは、前半の入りからDFラインの裏を取られたり、安易なパスミスから何度も速攻を許したのが良くなかった。後半の入りでも自陣でのボールロストから失点しており、とにかく立ち上がりの軽さが気になるところ。4月の市原臨海でのV市原戦でも自陣でのミスから先制を許してバタバタと崩れてしまったのを観たが、内容的にはあの試合と大差が無かった。それ以外の試合を観ていないので、憶測にはなってしまうが、ミス絡みでの失点を改善できていないところが今季の苦戦の原因なのかもしれないと感じた。