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2019.4.7 (日)
2019 明治安田生命J2リーグ 第8節
FC町田ゼルビア × ヴァンフォーレ甲府
( 町田市立陸上競技場,15:00 )

J2の第7節は、4/3に行われた前節から中3日での開催。詰まった日程の中、各チームの選手起用もポイントとなる一戦だ。今節ホームで戦う町田は、現在3勝4敗と負けが先行しており14位。昨季のリーグ戦で3位に食い込んだ勢いを見せられていない状況。今節は、前節までスタメンが続いていた中島がベンチスタート。今季補強した富樫と鄭充根の2トップで試合に臨む。一方の甲府は、ここまで7試合を終えて4勝3分の負け無し。水戸・柏と勝点「15」で並んでいるが、得失点差で首位に立っている状況だ。今季は福岡への期限付き移籍から復帰したドゥドゥに加え、徳島から補強したウタカが前線で強烈な存在感を見せており、この2人だけで計7得点を叩き出している。今節はウタカがスタメン、ドゥドゥはベンチスタートとなった。

前半、立ち上がりこそ町田がやや押し込む構えを見せたが、甲府も5バックの守備でそれを跳ね返す。甲府はボールを奪ってからは早めにウタカへボールを預けようとするが、町田も執拗なマークでウタカに前を向かせない。互いに守備が安定しており、ゴール前でチャンスになる場面は少ないものの、中盤では球際で激しい当たりが何度も見られ、甲府は佐藤(和)が前半でベンチに退くなど、フィジカル的に消耗の激しい内容が続く。膠着状態のままスコアレスで前半終了かという空気の漂い始めた44分、町田は左サイドの深い位置でボールを持った鄭充根がDFを背負う厳しい体勢ながら左足でクロス。これをファーサイド寄りの位置で受けた戸高が胸トラップから素早くシュートに持ち込み、これが決まって1-0。前半終了間際にサイドを起点にした得意の形から町田が先制し、ハーフタイムを迎える。

後半に入っても当たりの激しい試合内容は変わらず、甲府は60分にベンチスタートだったドゥドゥを投入。ウタカ・ドゥドゥ・バホスの「トリデンテ」で町田を攻め続ける。後半の立ち上がりはそつなく守っていた町田も徐々に選手間の距離が空くようになり、終盤は甲府が一方的に攻め立てる試合内容に。76分、甲府は佐藤(洸)を投入し、ウタカと佐藤(洸)の2トップ、両サイドにドゥドゥとバホスを配する超攻撃的な4-4-2にシステム変更し、更に攻勢を強める。そして80分、佐藤(洸)のポストプレイからフリーでボールを受けたドゥドゥがPA外から強烈なミドルシュート。これはGK・増田が何とか弾くものの、正面にこぼれたボールに詰めていたウタカがねじ込み、遂に甲府が1-1の同点に追いつく。一気に逆転を狙いたい甲府は、直後の81分にドゥドゥが左サイドからドリブルで切れ込んで再びフィニッシュまで持ち込むが、シュートは僅かに枠の右に外れ、逆転ならず。その後はやや落ち着きを取り戻した町田もマイボールを丁寧に保持して甲府の流れを食い止め、1-1で試合終了。後半のドゥドゥ投入、更に佐藤(洸)の導入&システム変更という2段構えの切り札で流れを引き寄せた甲府がシーズン無敗をキープ。町田も中島のベンチスタートを富樫と鄭充根がカバーする働きを見せるなど、収穫あるドローとなった。

FC町田ゼルビア 1 1前半0 1 ヴァンフォーレ甲府
0後半1
戸高 弘貴44'得点80'ピーター ウタカ

GK 13増田 卓也 GK 1河田 晃兵
DF 35大谷 尚輝 DF 3小柳 達司
23酒井 隆介 22小出 悠太
5深津 康太 6エデル リマ
2奥山 政幸 MF 28橋爪 勇樹
MF 32戸高 弘貴 40小椋 祥平
15井上 裕大 26佐藤 和弘
29森村 昂太 21荒木 翔
11山内 寛史 14横谷 繁
FW 9富樫 敬真 29ジュニオール バホス
8鄭 充根 FW 9ピーター ウタカ

GK 1福井 光輝 GK 23岡 大生
FP 3藤井 航大 FP 8新井 涼平
17下坂 晃城 10ドゥドゥ
18岡田 優希 18佐藤 洸一
24ロメロ フランク 19宮崎 純真
25佐野 海舟 39内田 健太
30中島 裕希 41武岡 優斗

相馬 直樹 伊藤 彰

交代38'佐藤 和弘
新井 涼平
戸高 弘貴44'得点
井上 裕大47'警告
交代60'橋爪 勇樹
ドゥドゥ
富樫 敬真68'交代
中島 裕希
山内 寛史74'交代
ロメロ フランク
交代76'エデル リマ
佐藤 洸一
得点80'ピーター ウタカ
森村 昂太86'交代
岡田 優希

井上 智大

5,171人