2019.08.18 - 明治安田生命 J2リーグ 第28節
東京ヴェルディ × モンテディオ山形
( 味の素スタジアム,19:00 )
今季から就任したホワイト前監督が7月の第22節終了後に成績不振のため退任し、ユースから昇格する形で就任した永井監督のもとJ1昇格争いへの浮上を狙う東京V。監督交代直後は2連勝と勢いを見せたが、その後は2分1敗と勝利が無く、順位は13位。昇格プレーオフ圏内の6位・水戸との勝点差は「8」で、まだ可能性は充分残しているだけに、次の勝利を狙いたい。今節ホームに迎える相手は、昇格プレーオフ圏内の4位・山形。こちらも自動昇格を狙える位置につけているとはいえ、リーグ後半戦に入ってからのの第22節以降は6試合で4敗とやや失速気味。共に勝利で勢いを取り戻したい一戦だ。
前半は山形がチャンスを多く作る展開。6分、左サイドでボールを持ったジェフェルソンが、マークに付かれながらもドリブルで中に切れ込み、そのまま強烈なミドルシュート。これはGK・上福元が見事なセーブで防ぐが、その後も上福元の忙しい時間は続く。12分には山形のクリアの処理を誤ったボールがDFライン裏にこぼれ、これを拾ったジェフェルソンがPA内に持ち込むが、上福元が良い飛び出しを見せて何とかセーブ。18分にも縦パスにジェフェルソンが反応してゴール前に迫るが、角度が狭くシュートは枠外。山形は序盤で先制点のチャンスを逃し、試合はそのまま膠着した展開となる。山形が5-4-1のブロックで守る一方、東京Vは攻撃時は3トップの布陣ながら、守備時は小池が中盤に吸収されて4-4-2になる変則システムで対応し、山形の攻撃を何とか防いでいく。一度試合が落ち着いてからは大きなチャンスはなく、試合はスコアレスのまま前半を終える。
前半を無失点で乗り切ったことで、東京Vにも後半に付け入るチャンスがあるかと思われたが、なおも山形の守備が堅く、試合はスコアレスのまま推移。東京Vはボールを支配してアタッキングゾーンまでは運ぶものの、ゴール前へチャンスに繋がるボールを入れることができない。一方の山形は、80分に中盤でのこぼれ球に東京Vの対応が曖昧になったところを途中出場の髙木が奪い、2vs1の数的有利なカウンターが発動。南に預けてからのリターンパスで抜け出した髙木がGKと1vs1になり、後は決めるだけという場面を作るが、髙木のシュートは左のゴールポストを叩き、山形もチャンスを生かせない。終盤には守備で効果的な働きをしていた半田を下げ、クロス精度と突破力のある柳を入れるなど攻撃的な采配も見せたものの、更なる決定機を作ることはできず。東京VもATに入ってからクロスボールをレアンドロが落とし、中央で完全にフリーの井上が押し込もうとするが、シュートは大きく枠の上に外れて先制できず、東京Vのこの試合の枠内シュート数は「0」。結局、このまま0-0で試合終了。両者良い守備は見せたものの、攻撃面では課題を残す勝点「1」となった。