2019.08.17 - 明治安田生命 J1リーグ 第23節
FC東京 × サンフレッチェ広島
( 味の素スタジアム,19:00 )
リーグ戦3連勝中で首位を快走する東京は、8月のホーム3連戦の最後となる試合。今節を終えると、ラグビーW杯で味スタが使用される関係で11月までアウェイ8連戦となるだけに、この一戦を勝利で飾って気持ちよくロードに出たいところだ。対戦相手は、リーグ戦で目下8試合負け無しと絶好調の5位・広島。4月に行われた第8節の試合では東京がアウェイで0-1と勝利し、広島の開幕からの7戦負け無しをストップしている。東京がその時の再現を見せるのか、あるいは広島が勢いのままに押し切るのか、注目度の高い試合だ。
前半は広島がボールを保持しながら様子を窺う展開。東京は前から連動したプレスをかけにいく場面もあるが、広島も正確な繋ぎを見せて東京のハイプレスを無効化。東京は自陣でブロックを構築して跳ね返す場面が増える。対する広島も守備では5バックで自陣をがっちりと固め、互いにカウンターのチャンスはほとんど無し。39分、広島の右CKに野上が頭で合わせて林が正面でセーブした場面が、前半の数少ない決定機だった。このままスコアレスで前半終了。
後半に入っても依然として広島が持つ時間が続き、東京は我慢の続く展開。広島は57分に東を下げて青山を投入し、川辺をボランチから1列前に配置代えする。すると61分、左サイドの柏がハーフスペースに入り込んだ川辺とのワンツーでエリア内に侵入し、走り込んだ勢いのままニアにパワーシュートを叩き込んで0-1。拮抗した内容に風穴を開ける。追いかける展開となった東京は、直後に三田とジャエルを同時に投入し、すぐさま攻勢を強める。65分にはCKの流れから二次攻撃を仕掛け、室屋の右からのクロスにGK・大迫が飛び出すが僅かに届かず。飛び込んだジャエルが頭に当てるが、シュートは僅かに枠の左を外れてしまいチャンスを逃す。結果的には、この攻勢をかけた時間帯を広島が乗り切ったのが大きかった。東京は最後の切り札で羅相浩を左サイドに投入したが、広島も対面にサロモンソンを投入してきっちりとサイドに蓋。FKのチャンスも何度か得るものの、81分の三田のFKに合わせたジャエルのヘディングはGKの正面。88分に正面で得たFKも、羅相浩が狙ったシュートはまたもGKの正面。最後まで広島の堅い守備をこじ開けることができず、0-1で試合終了。左サイドで仕上げる得意パターンから1点を着実に奪ってきた広島が大きな勝点「3」を獲得した。東京は攻撃で迫力を作ることができていたが、敢えなく無得点。守備でも人数の揃っていたブロックを突破されて失点を喫し、アウェイ連戦を前に不安の残る敗戦となった。