2019.04.06 - 明治安田生命 J1リーグ 第6節
FC東京 × 清水エスパルス
( 味の素スタジアム,14:00 )




 前節、アウェイ・浦和戦で終盤まで1-0とリードしながら、ラストプレイで同点に追いつかれてしまった東京。ショッキングなドローから1週間、第6節はホーム・味スタに清水を迎えての試合だ。前節の結果を引きずらないためにも勝利で再び勢いをつけたい一戦。スタメンには久保が復帰し、開幕からのベストメンバーを揃えて臨む。対する清水は、リーグ戦5試合を終えて未だに勝利無しの17位に沈む。攻撃陣はまずまずの結果を出している一方、失点はここまでリーグワーストの「14」。守備の立て直しが喫緊の課題という状況が続いており、まずは守備をしっかりと機能させたい試合だ。
 試合は立ち上がりから東京がボールを支配。5分に久保が右サイドからドリブルでPA内に侵入しシュートに持ち込む場面を作ると、15分にはカウンターから抜け出したディエゴがドリブルでゴール前まで迫るチャンス。19分には正面からやや右寄りの近距離の直接FKを森重が蹴り、GK・六反が弾き出して防ぐ。しばらく東京のチャンスが続いたが、この攻勢が弱まると、一転して清水にもチャンス。26分には東京の攻撃を中盤でカットしてショートカウンターを仕掛け、DFラインの裏でスルーパスを受けた鄭大世がGKと1vs1という絶好のチャンスを作るが、流し込むだけのシュートはゴール左ポストに弾かれて先制点ならず。結局、前半は東京がボールこそ支配したものの、決め手に欠く内容が続き、0-0のままハーフタイムを迎える。
 後半、試合はいきなり動く。47分、清水は右サイドの高い位置でボールを受けた金子が下がり目のアウグストへ繋ぎ、クロスを北川がヘディングシュート。ループ気味の軌道となったボールがゴール左隅に入り、アウェイの清水が1点を先制する。嫌な形で先制点を与えてしまった東京は、60分に羅相浩とジャエルを同時に投入。羅相浩をサイドに置く代わりに、東を1列下げてボランチの位置に据える。この采配は見事に的中、中盤の底からボールを引き出せるようになった東京がサイドから徐々に清水を追い詰めていく。75分、左サイドに流れたディエゴにボールを入れると、ディエゴの折り返しをニアに飛び込んだ羅相浩が押し込み、1-1の同点。ボランチの位置で効果的な潰しを見せていたアウグストをサイドに引っ張り出したことで中にスペースを作り出すことのできた象徴的な場面だった。更に86分、中盤の底でフリーでボールを持った東の縦パスを受けたディエゴがジャエルにボールを預け、ジャエルはマーカーを背負いながらもDFラインの裏へボールを送り込む。これに反応して走っていたディエゴが抜け出すことに成功、六反の頭上を抜く鮮やかなループシュートを決め、土壇場で逆転。残された短い時間も守り抜き、2枚替えの采配が的中した東京が2-1で試合を制した。他会場で同じく勝利した広島が得失点差で東京を上回ったため、首位奪回とはならなかったものの、前節のドロー決着の悔しさを結果に繋げた東京が今季無敗をキープ。一方の清水は終盤の東京の攻勢に耐え切れずに逆転負け。J1リーグ戦で唯一の今季未勝利となり、最下位に後退することとなった。

FC東京20前半01清水エスパルス
2後半1
羅 相浩75'得点47'北川 航也
ディエゴ オリヴェイラ86'

GK33林 彰洋GK13六反 勇治
DF 2室屋 成 DF 18エウシーニョ
20張 賢秀 3黄 錫鎬
3森重 真人 2立田 悠悟
25小川 諒也 25松原 后
MF 15久保 建英 MF 30金子 翔太
8髙萩 洋次郎 22ヘナト アウグスト
18橋本 拳人 6竹内 涼
10東 慶悟 8石毛 秀樹
FW 9ディエゴ オリヴェイラFW 9鄭 大世
11永井 謙佑 23北川 航也
GK 1児玉 剛GK 1西部 洋平
FP 6太田 宏介 FP 17河井 陽介
16ジャエル 26二見 宏志
17羅 相浩 27飯田 貴敬
27田川 亨介 33ヴァンデルソン
32渡辺 剛 34滝 裕太
39大森 晃太郎 49ドウグラス
監督長谷川 健太監督ヤン ヨンソン
得点47'北川 航也
室屋 成53'警告
髙萩 洋次郎60'交代
羅 相浩
永井 謙佑
ジャエル
警告63'松原 后
交代66'鄭 大世
ドウグラス
羅 相浩75'得点
ディエゴ オリヴェイラ86'得点
交代88'石毛 秀樹
滝 裕太
ディエゴ オリヴェイラ90+2'交代
田川 亨介
主審 − 松尾 一観衆 − 22,302人
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