2018.08.15 - 明治安田生命 J1リーグ 第22節
FC東京 × 柏レイソル
( 味の素スタジアム,19:00 )




 前節、アウェイでのG大阪戦で1-2の敗戦を喫した東京。0-1の終盤にディエゴの個人技でゴールをこじ開けて同点に追いつきながら、強引に逆転を狙いにいったことで守備が手薄になり、後半ATに再度勝ち越しを許すという手痛い結果となった。中4日で迎える今節は、ホームでの柏戦。柏から期限付き移籍しているディエゴが出場できないため、リンスと永井の2トップとなった他、森重がメンバー外、太田がベンチスタートなど、選手を入れ替えての起用となった。一方の柏は、中断期間明けの6試合で1勝5敗という勝点が伸びない状況。J2降格圏内のチームが軒並み調子を上げてきている中、順位も14位まで後退しており、早めに苦境を脱したい中での一戦。
 前半の立ち上がりは、東京が柏のゴールを脅かす。開始直後に縦一本のボールに永井、4分に右サイドからのクロスに東が合わせるなど、シンプルに良い形を作る。しかし、試合が落ち着いてくると柏がボール支配を高めていく展開。好成績の要因のひとつにもなっていた前からの積極的なプレスがなかなかはまらず、柏に組み立てでリズムを作られる。柏は中盤の底でボールを捌く小泉や、トップの位置から降りてくる江坂に対してDFラインから多くの縦パスが入り、17分には伊東が右サイドを突破してGKもかわすものの、すんでのところで丹羽がクリア。33分には中盤で手塚がボールを奪取しショートカウンター。江坂のフィニッシュは林が身体に当てて防ぐものの、柏が圧倒的に押す展開が続く。東京はスペースに出たボールに対して永井とリンスが追いつき、カウンターを狙うことはできているものの、それ以外の場面ではほとんど柏にボールを拾われて防戦一方。それでもピンチを守備陣が防ぎ、なんとか0-0で前半を終える。
 劣勢の前半をスコアレスで終えたことで、後半は東京が逆に押し返す展開。開始直後にDFラインの裏へ抜け出した永井の折り返しをリンスが頭で合わせるビッグチャンスをいきなり作ると、60分を過ぎてサイドを押し込むようになってからは東京がほぼハーフコートで押し込む時間が続く。しかし、やや手数を重視したせいもあってか、なかなかシュートに持ち込めない状況となり、サイドからのクロスも中で合わず、0-0のまま試合が推移。そして迎えた77分、柏が自陣から持ち上がって反撃を仕掛けると、右サイドでボールを受けた伊東の折り返しをゴール前で待っていた瀬川がオーバーヘッド。これがゴールに突き刺さり、劣勢だった柏が先制に成功する。東京は人数は揃っていたにも関わらずマークを見失ってワンチャンスを決められるという手痛い展開。その後、東京は富樫・太田・平川を立て続けに投入して攻撃の活性化を図るが、拙攻の続く状況を改善することはできず。結局瀬川のスーパーゴールが決勝点となり、0-1で残留争いに苦しむ柏が大きな勝点「3」を奪取。東京は手痛い2連敗となった。

FC東京00前半01柏レイソル
0後半1
得点77'瀬川 祐輔

GK33林 彰洋GK 1桐畑 和繁
DF 2室屋 成 DF 13小池 龍太
5丹羽 大輝 3ナタン ヒベイロ
48張 賢秀 2鎌田 次郎
25小川 諒也 6高木 利弥
MF 39大森 晃太郎 MF 14伊東 純也
8髙萩 洋次郎 8小泉 慶
7米本 拓司 17手塚 康平
38東 慶悟 15金 甫炅
FW 13リンス FW 10江坂 任
11永井 謙佑 18瀬川 祐輔
GK 1大久保 択生GK16滝本 晴彦
FP 6太田 宏介 FP 7大谷 秀和
17富樫 敬真 9クリスティアーノ
20前田 遼一 19中川 寛斗
22山田 将之 22朴 正洙
40平川 怜 37細貝 萌
44品田 愛斗 39亀川 諒史
監督長谷川 健太監督加藤 望
警告29'鎌田 次郎
張 賢秀49'警告
交代74'金 甫炅
クリスティアーノ
得点77'瀬川 祐輔
リンス78'交代
富樫 敬真
大森 晃太郎79'交代
太田 宏介
小川 諒也86'交代85'江坂 任
平川 怜亀川 諒史
交代90+3'手塚 康平
細貝 萌
主審 − 東城 穣観衆 − 20,986人
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