2018.06.24 - 明治安田生命 J2リーグ 第20節
FC町田ゼルビア × アルビレックス新潟
( 町田市立陸上競技場,18:00 )
混戦模様のJ2上位争いにあって、3位という好位置をキープしている町田。それもそのはず、5月は3勝1分1敗、6月に入ってからは3連勝と、安定して勝点を積み上げ続けている。今節、ホームの野津田に迎える相手は、リーグ戦では初めての顔合わせとなる新潟。1年でのJ1復帰を目指しての戦いが続く新潟だが、勝点は伸び悩んでいる状態だ。1週間前に行われた福岡とのアウェイでの大一番で2-0と快勝を飾ったものの、その後の水曜日に行われた甲府戦(H)で1-5と大敗。順位も14位と苦しい状況であり、何とか上昇のきっかけを掴みたい。野津田のアウェイ側ゴール裏には、日曜ナイトゲームにも関わらずほぼ満員のオレンジ色のサポーターが駆け付けた。
試合は前半から町田のペースで進んだ。新潟ボールに対して素早くアプローチをかけ、奪ったら速攻を仕掛ける馴染みのスタイルで流れを作る。新潟がアンカーを置くシステムを採用してきたため中央は堅いものの、サイドではボールを持てる時間があり、町田はそこを起点にチャンスを窺う。29分には中盤でボールを奪った中島が一気にドリブルで仕掛けてゴール前へ攻め込み、鈴木のフィニッシュがブロックされるものの、ここから新潟ゴール前をクロスボールが往来する時間が5分近く続くなど、町田が一方的に攻め立てる展開。新潟は1トップのターレスに良い形でボールを収めることができず、シュートを撃てない苦しい状況ながら、0-0で前半を乗り切る。
後半に入り、仕切り直して攻撃に出たのは新潟。サイドで深い位置まで攻め込み、ようやくクロスボールを上げられるようになるが、町田がしっかり跳ね返してピンチの芽を摘み取っていく。押される展開でも自陣で跳ね返せば前線で拾える選手が待っている町田は、新潟の時間帯を耐え切り再び反転攻勢。55分にCKの流れから平戸のクロスを下坂が頭で合わせるが僅かに枠の上。61分にはPA内でボールをキープした鈴木のヒールパスを奥山が拾いラストパスを中に入れるが、誰も合わせられず。68分にはカウンターから中島が左サイドで完全にフリーの森村へラストパスを送るが、トラップが苦しくなりシュートは力なく枠外。再三に渡って町田が先制のチャンスを得るが、決めきれない。時間と共にゴールが遠のいていく新潟は、71分にターレスに代えて矢野を1トップに投入。これが功を奏し、79分には町田の高いDFラインの裏を突いて縦パスに矢野が抜け出しGKと1vs1の状況を作るものの、最後のトラップが伸びてゴールならず。その後はDFラインの裏で勝負する新潟と、それでも引き下がらずに押し上げを図る町田のほぼノーガードに近い攻防が続いたが、互いのゴールが破られることは最後まで無かった。町田は度重なるチャンスで得点を逃したものの、守備が最後まで集中を切らさず価値あるドロー。新潟は90分間でのシュート数が僅かに「2」と攻撃を完全に抑え込まれたが、前節の大敗から良く立て直したと感じさせる結果を残した。