2018.05.16 - Jリーグ YBCルヴァンカップ Aグループ 第6節
FC東京 × ベガルタ仙台
( 味の素スタジアム,19:00 )




 ルヴァン杯のグループステージ最終節。東京は必勝を期して臨んだ第5節・新潟戦(A)で、シーソーゲームの末に2-3の敗戦。グループ2位との勝点差を「4」に離され、最終節を前にグループステージ敗退が決定した。今節は実質上の「消化試合」ということになり、観客も6,016人と大幅に落ち込んだが、過密日程の中でレギュラー組のメンバーをほとんど起用できない中で出場機会に飢えている若手選手の奮起を期待したい一戦だ。対する仙台は、この試合に引き分け以上でグループステージ通過が決まる試合となっており、レギュラークラスが多めのメンバー登録。万全を期して試合に臨む。
 試合は東京がボールを支配するものの、仙台が余裕を持って対応する展開となる。ドローでも充分な仙台は、ボールを持たれるとなるべく早く自陣の守備を整え、5-3-2の陣形を構築。特に中央の堅い守備陣形を前に、東京はスローな展開にして様子を見るが、なかなかボールの出しどころを見つけられず。22分には富樫が高い位置でのボールを奪い、久保のスルーパスにリッピが抜け出すが、シュートはGK・川浪がセーブして決定機を防ぐ。すると30分、仙台は左サイドでの守備からボールを奪って永戸がサイドの裏へパス。ボールを受けようとしたジャーメインが潰れてボールがこぼれた先に再び永戸が走り込みドリブルで独走すると、最後はシュート性の速いクロスをカットに入った山田が自陣ゴールに蹴り込んでしまい、オウンゴールで0-1。仙台が狙い通りのロングカウンターを成功させてリードを奪う。40分には再び仙台が攻勢をかけ、ゴール前で混戦となるが、至近距離からの相手のシュートを大久保が怒涛の3連続セーブで防ぎ、これ以上の失点を許さず。最小得点差でハーフタイムを迎える。
 後半の立ち上がりには再び東京が攻勢。51分に久保が強引なドリブルで中央をこじ開けてからのラストパスに左サイドのリッピが抜け出すものの、ニアを狙ったシュートは枠を捉えられず。更に58分には再び左サイドからリッピがクロスを上げ、ファーサイドの富樫の折り返しをフリーの矢島がヘディングで合わせるが、ゴール至近距離の決定機はまたしても川浪がセーブ。東京はチャンスは作れるものの、ゴールが遠い。後半の早い時間帯はややオープンな攻防となり、どちらのチームにも得点の入りそうな雰囲気は漂っていたが、ドローでもOKの試合でリードを保つ状況の仙台は慌てる様子を全く見せず。逆に少ないカウンターのチャンスで一気に東京のゴール前まで迫り、追加点を狙い続けた。カウンターを受ける場面では再三に渡って大久保がスーパーセーブを見せ、何とか1点差のまま耐える東京だが、肝心の攻撃は時間が経てば経つほど迫力を欠く展開に。結局、ほとんど「無風」状態のまま、0-1で試合終了。仙台は終始安定した試合運びでAグループの首位通過を決定した。敗れた東京は、1勝1分4敗のグループ最下位で大会を終えることに。過密日程の影響で多くの若手選手を起用したが、4敗のうち3試合は1点差の敗戦。レギュラー組を使いにくい日程の中、若手主体で接戦を制することの難しさを実感した。

FC東京00前半11ベガルタ仙台
0後半0
得点30'山田 将之(OG)

GK 1大久保 択生GK22川浪 吾郎
DF 29岡崎 慎 DF 13平岡 康裕
4吉本 一謙 33常田 克人
22山田 将之 6板倉 滉
25小川 諒也 MF 31茂木 駿佑
MF 15久保 建英 17富田 晋伍
44品田 愛斗 2永戸 勝也
10梶山 陽平 10梁 勇基
51リッピ ヴェローゾ 23中野 嘉大
FW 23矢島 輝一 FW 30西村 拓真
17富樫 敬真 19ジャーメイン 良
GK30廣末 陸GK35李 潤旿
FP 19平岡 翼 FP 7奥埜 博亮
24原 大智 11石原 直樹
26柳 貴博 14金久保 順
40平川 怜 25菅井 直樹
47木村 誠二 27大岩 一貴
29古林 将太
監督長谷川 健太監督渡邉 晋
得点30'山田 将之(OG)
富樫 敬真50'警告
矢島 輝一65'交代
原 大智
リッピ ヴェローゾ
平岡 翼
交代70'平岡 康裕
菅井 直樹
吉本 一謙78'交代
柳 貴博
警告82'梁 勇基
久保 建英84'警告
交代84'梁 勇基
奥埜 博亮
交代86'茂木 駿佑
古林 将太
主審 − 飯田 淳平観衆 − 6,016人
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