2018.03.25 - 明治安田生命 J2リーグ 第6節
ジェフユナイテッド千葉 × 京都サンガF.C.
( フクダ電子アリーナ,14:00 )
J2開幕から第4節までで1分3敗、失点「9」という苦しい滑り出しとなった千葉。それでも前節の讃岐戦(H)では攻撃陣が爆発し、6-1の大差で今季初勝利。首位争いからは遅れをとったものの、浮上のきっかけを掴んでいる。今節はホームでの連戦ということもあり、前節以上に勝利の欲しい試合だ。対する京都も、今季はここまで1勝。開幕直後からJ1昇格を狙うチームとの対戦が続いているとはいえ、接戦で勝ちきれておらず、まずは次の1勝が欲しい現状だ。
試合は、千葉が持ち味のハイプレスでリズムを作る展開。京都の中盤でのパス回しを奪い、速攻を狙う千葉。前々節の退場による出場停止明けの溝渕と、高卒ルーキーの杉山を両WBに起用する大胆なスタメン起用となったが、この2人が積極的なポジショニングでボールを引き出す。22分に清武が足を痛めて交代というアクシデントに見舞われた千葉だが、直後の24分に先制点。茶島のスルーパスに抜け出した指宿のクロスは中で合わないが、こぼれ球を再び拾った指宿の戻したボールを溝渕がクロス。ファーサイドで待ち構えていたエベルトがヘディングを叩き込み、1-0。横の揺さぶりから二次攻撃を仕掛けて千葉がリードを奪う。更に27分、千葉が中央の仕掛けからゴール正面で直接FKを奪うと、茶島のシュートが壁に当たってゴール前に転がったところに熊谷がいち早く反応し、押し込んで2-0。あっという間に千葉がリードを広げた。京都は2列目の選手が前に出てプレスをかける守備はそこそこ機能するものの、千葉が前がかりに攻めてくるとボールを奪いに行くタイミングを失ってしまい守備が不安定に。大きな不安を抱えたまま、2-0でハーフタイムを迎える。
京都は後半の頭から宮城を下畠に代え、闘莉王をアンカーの位置に変更。更に後半立ち上がりの54分に沼を下げて岩崎を投入し、左のアウトサイドに配することで、サイド攻撃に厚みを加えた。岩崎の投入で中にポジションを移した湯澤も絡んでの京都の攻撃は明らかにピッチの雰囲気を変えていたが、千葉も冷静に対処。京都の岩崎投入から僅か5分後の59分に矢田を投入し、スタートの3-4-3から4-2-3-1にシステム変更。サイドの守備を分厚くするだけでなく、矢田を中央の攻撃のスイッチとすることで、カウンターの脅威を増した。千葉は矢田の投入直後に鳥海が足を痛めてしまい、交代カード3枚のうち2枚をアクシデントで使うことになってしまったものの、前半の2点リードは大きかった。京都の反撃をカウンターでいなしつつ、しっかりと守り切ることに成功。ホームでの2連戦を連勝で終え、順位を12位に浮上させた。対する京都は後半にかなり持ち直したものの、前半の守備の乱れからの失点が響き2連敗。順位は19位に後退した。