2018.03.14 - Jリーグ YBCルヴァンカップ Aグループ 第2節
FC東京 × アルビレックス新潟
( 味の素スタジアム,19:00 )
今季からルヴァンカップはグループステージの組み分けが1グループ4チームによるH&A方式の総当たり戦に変更。東京は横浜M・仙台に加え、今季J2に降格した新潟と同じAグループに入った。3/7に行われた開幕節の横浜M戦(A)は、前半の早い時間に喫した失点を跳ね返すことができず0-1で敗戦。プレーオフステージに進むことのできる2位以内を確保するためには、今節で勝利を収めてしっかり首位に食らいついていきたいところ。リーグの磐田戦(A)から中3日の東京は、スタメンの半分以上を入れ替え。中2日でのタイトなスケジュールとなった新潟も、メンバーの大半を入れ替えてきた。
試合は前半から東京がボールを繋いで相手陣内まで攻め込み、シュートを狙う場面も見せるものの、火力不足の感が否めない展開。新潟は受け身の立場ならが前線からプレスをかけ、セカンドボールへ積極的にアプローチすることで、東京に連続攻撃を許さず。両チーム共に必要以上にゲームスピードを上げて「乱打戦」になってしまうことを避けるような意図も垣間見えた。前半が終盤を迎えると、42分にディエゴの強烈なシュートが惜しくも枠の左に外れ、直後の44分には大森が中央に侵入してフィニッシュまで持ち込むが、これも枠の左に外れてゴールならず。0-0のまま試合は後半勝負となる。
後半は開始早々の47分に小川のFKを大外のディエゴがダイレクトで合わせるが、枠の僅かに右。いきなりの決定機を迎え、前半の勢いを更に加速させる。新潟は後半の頭から前線の田中を下げてターレスを投入。個の力で打開するためのカードを切るが、守備で貢献していた田中を下げたことで東京は自陣で余裕を持てるようになり、組み立てが容易になった。しかし、試合が徐々にワンサイドゲームの様相を呈してきた一方、度重なるクロス攻勢にも新潟は大武が中心のDF陣がボールを跳ね返し、ゴールをこじ開けさせない。東京は70分に交代カードを切り、久保と永井の2人を同時に投入。すると76分、東京は左サイドでフリーとなった髙萩のパスをディエゴがダイレクトで久保に落とすと、久保が縦に仕掛けるドリブルでPA内に侵入し、得意の左足を一閃。シュートはGK・渡辺の手を掠めてファーサイドのゴール右隅に突き刺さり、1-0。16歳の久保が待望の今季初得点を記録し、東京が貴重なリードを奪った。新潟はすぐさま前線にブルーノメネゲウを投入し、ターレスとの外国人コンビで同点を狙うものの、ここまで安定してきた東京の守備は崩れず。結局、1-0で東京が逃げ切り、今季公式戦初勝利。15本ものシュートを放ちながら枠内シュートは久保の得点シーンの1本のみという精度の課題は残したものの、何より肝心な結果を出すことに成功。今後に繋げたい1勝となった。