2018.03.11 - 明治安田生命 J2リーグ 第3節
FC町田ゼルビア × ヴァンフォーレ甲府
( 町田市立陸上競技場,14:00 )
相馬監督のもとJ2再昇格から3年目のシーズンを迎え、J1ライセンスは保有していないものの上位進出を目指す町田。昨季は16位と苦戦したシーズンだったが、今季は開幕2連勝という好スタート。特に前節はJ1から降格の大宮をホームに迎え、点の取り合いの末に3-2で下した。ホームでの連戦となる今節の対戦相手は甲府。再びJ1からの降格クラブとの対戦となった。甲府は開幕2試合を終えて1分1敗。前節はホーム・中銀スタに東京Vを迎えて戦ったが、得点を決めきれずにスコアレスドローという苦しい船出となっている。
前半は互いに様子見という雰囲気の漂う手堅い内容。町田は持ち前でもある前から積極的に奪いに行く守備を見せ、こぼれ球にも出足良く反応。甲府は今節が移籍加入後初出場・初スタメンとなった1トップのジネイにボールを集めたいところだが、その機会をなかなか作ることができない。なかなかリズムを作れない甲府は両サイドに張った湯澤・高野の縦の突破に活路を見出し、外からボールを運ぶ攻撃を見せるが、全体をコンパクトに保つ町田もサイドの揺さぶりに対して冷静に対応。決定機が生まれないまま前半を終了する。
後半に入っても両チーム共に堅い守備を見せ、緊迫した空気。根比べの様相を呈する中、試合は思わぬ形で動きを見せる。69分、甲府のCKの流れからゴール前での混戦で深津と競り合った新井のハイキックがファウルを取られ、これが一発退場の判定。甲府ベンチは猛抗議するが、当然のことながら判定は覆らず。20分以上を残して数的優位となった町田は、勝点「3」を狙って攻勢に出る。しかし甲府は交代で入ったばかりの小出をDFラインの中央に置き、何とか対応。逆に、町田がリスクを冒して攻撃に出る場面が増えてきたことで、ここまで自由にプレイする機会の少なかったジネイがフリーの場面が増え、速攻でゴールを狙う場面も出てくるようになった。後半ATにはジネイのキープから町田の高いDFラインの裏を突いた田中が抜け出してGKと1vs1の大チャンスとなるが、髙原が防いでピンチ脱出。結局、試合は0-0で終了。町田は好調さを窺わせる良い守備を見せた一方、攻撃では鈴木の欠場の影響もあってか、なかなかリズムを作れずに、開幕3連勝はならず。甲府は退場者を出す難しい展開となり、今季初勝利はまたもお預けとなったが、最低限の勝点をキープした。