2018.02.24 - 明治安田生命 J1リーグ 第1節
FC東京 × 浦和レッズ
( 味の素スタジアム,14:00 )
2018年シーズンのJ1リーグ開幕戦。昨季、勝点40の13位と低迷した東京は、昨季までG大阪を5年間率いた長谷川新監督が就任するなどスタッフの顔ぶれを大幅に刷新。悲願のタイトル獲得に向けて「出直し」のシーズンとなる。その最初のゲーム、ホームの味スタに迎える相手は浦和。今季はラファエルシルバが電撃的な移籍でチームを離れたものの、マルティノス・岩波・武富など、J1他チームの主力をピンポイントで補強。ACL優勝を成し遂げた昨季に続き、リーグタイトルを見据えた1年となる。2月ながら14℃という暖かさの中で行われる注目の一戦、味スタは36,000人に迫る客入りとなった。
前半は慎重な内容となった。東京は新加入のディエゴと前田の2トップからプレスをかけ、後方はブロックをしっかりと固めて浦和の分厚い攻撃を警戒。浦和も中盤に人数を割いてスペースを埋め、自由を与えない守備を敷く。攻撃では、東京はディエゴのポストプレイを起点にボールを収め、サイドへ開く形を狙うが、なかなかゴール前にポジションを取ることができず。浦和は東京のパスミスを拾い、速攻でゴールを狙うが、こちらも決定的なフィニッシュの場面を作るには至らず。得点の気配が無いまま0-0で前半を折り返す。
しかし、膠着した内容の前半から一転、後半は立ち上がりに試合が動く。48分、東京は中盤のこぼれ球を拾った髙萩が、縦に走る動きを見せた東へ絶妙なスルーパスを通し、東が西川との1vs1を冷静にゴール左隅に流し込んで東京が1点を先制。FWがなかなか前を向けない中、2列目の飛び出しから狙い通りの先制点を奪った東京だが、浦和もすぐさま反撃。ホーム側スタンドが先制点の余韻を残していた50分に左CKを獲得すると、柏木の蹴ったボールを中央の槙野が倒れこみながらもダイレクトで蹴り込み、1-1の同点。東京はあっさり追いつかれてしまう。後半からマルティノスを左サイドに配置転換した浦和は、この時間帯から左サイドを集中的に使って逆転を狙ってきたものの、東京も中に入ってくるボールに対して先にボールを触り続け、防戦一方の時間帯を何とか耐え抜く。終盤には2トップを替え、永井・久保・富樫と攻撃的な選手を投入し、ワンチャンスを窺った。試合終盤は浦和も勝点1を見据えた戦い方にシフト。東京もスペースを使った攻めの場面があったが、ゴールを陥れるまでは至らず。結局、1-1で試合終了。互いに安定したパフォーマンスの守備が見られ、シーズン開幕戦としては充分といえるドロー決着となった。