2017.11.18 - 明治安田生命 J1リーグ 第32節
サガン鳥栖 × FC東京
( ベストアメニティスタジアム,14:00 )
ルヴァンカップ決勝と国際Aマッチの週を挟んだため、3週間ぶりの開催となるJ1リーグ戦。9位・鳥栖がホームのベアスタに11位・東京を迎えての一戦は、チーム創設20周年の記念試合。来場者全員に試合限定の記念ユニフォームが配布されるなどのサービスが展開され、チケットは完売には届かなかったものの、来場者数は19,000人を超える大入りとなった。アウェイに乗り込む東京は5試合勝利から遠ざかっており苦しい状況が続いている上に、今節は髙萩がメンバー外。4月に行われた味スタでの試合では土壇場で2点差を追いつかれるという苦い経験をしており、嫌な思い出を払拭したい一戦。
序盤は東京がチャンスを作った。7分にスローインを受けた永井のシュートはゴール右隅の枠内を完璧に捉えていたが、GK・権田が好セーブでピンチを回避。12分には太田のクロスを橋本が左足のボレーで合わせるが、ミートしきれずに枠を外す。立て続けのチャンスを東京が外していると、鳥栖が先にチャンスをものにする。17分、ゴールに向かって中央やや左寄りの位置で直接FKを獲得すると、キッカーの原川が右足で狙ったFKはゴール左側の絶妙なコースを射抜き、ポストに当たってゴールイン。鳥栖がセットプレイで1点を先制する。リードを奪った鳥栖は、1トップのイバルボが抜群のキープ力を発揮してボールを収め、攻撃の起点として機能。すると34分、右サイドでの田川のキープからパスを受けた小野がゴール前のイバルボへスルーパスを送り、イバルボのシュートのこぼれ球を福田が押し込み2-0。鳥栖が勢いのままにリードを広げる。東京も26分にウタカが決定的なヘディングシュートを放ち、ATにもCKからの混戦からチャンスを作るものの決めきることができず。2点差で前半を終える。
後半は立ち上がりから再び東京が猛攻。48分にスルーパスに抜け出したウタカのシュートは権田がストップし、53分に永井がスピードを生かしてPA内深くに侵入した場面では、折り返しに対して中が反応できず。これ以外の場面にも鳥栖陣内を再三攻めたてる東京だが、ゴールを脅かすようなシュートを撃てない。60分、鳥栖は福田を下げて青木を最終ラインに投入し、システムを5-4-1に変更。フィッカデンティ監督が得意とするシステム変更の采配で逃げ切り態勢に入る。早く1点を返したい東京は、62分に大久保、72分には11月からプロ契約を結んだばかりの平川を投入して局面の打開を図るが、鳥栖の堅い守備をこじ開けることができない。AT4分、こぼれ球の処理を誤った金敏爀から大久保がボールを奪い、権田との1vs1を難なく決めて1点差に迫るものの、反撃としてはあまりに遅すぎた。このまま2-1でタイムアップのホイッスル。最後にミスから失点を喫したものの、それを除けば完勝に近い内容で鳥栖が勝点3を確保。東京は6試合連続勝利無しとなり、年間の勝点でも鳥栖を下回ることが確定した。