2017.11.11 - 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ 1次ラウンド Aグループ 第2日
松江シティFC × サウルコス福井
( 栃木県グリーンスタジアム,10:45 )
JFL昇格を賭けた、各地域リーグ王者および全国社会人大会上位クラブによる地域CL。今大会の1次ラウンド・Aグループは、参加クラブの中でも屈指の強豪が顔を揃える激戦区となっている。10月の全社で地域CLの出場権を獲得した松江シティFCは、昨日の初戦でVONDS市原FCに1点差の敗戦。対する北信越王者のサウルコス福井は、同じく初戦で鈴鹿アンリミテッドFCを2-1で下しており、幸先良いスタートを切っている。短期決戦だけに、松江はこの試合で90分間での勝利がほぼ絶対条件。福井も敗戦だけは避けたい状況だ。
前半は一進一退の攻防。最初のチャンスは松江。4分、岡本がDFラインの裏に抜け出る動きでGKと1vs1の状況に。DF・川邊が警告覚悟のファウルで止め、得点にはならないものの、後が無い状況のチームに勇気を与える。その後は福井もチャンスを作り、30分に御宿、35分に川邊がシュートを放つが、共にGK・船川が阻止。すると42分、松江はPA内に流れたボールを岡本がダッシュで猛追。ノーチャンスに近い場面だったが、カットに入った鴇田が岡本と交錯し、主審は松江に対してPKの判定。福井の選手が一様に納得いかない様子を見せる中、金村がPKを沈め、松江が1点を先制して前半を終了する。
福井は後半の頭から前線の3人を全員交代。フレッシュなメンバーで揺さぶりをかける。カウンター狙いに絞って守備の網を張る松江に対し、なかなかペースの上がらない福井だったが、60分を過ぎた時間帯から少しずつ押し込む展開に。すると73分、松江は自陣でのボールキープのミスからボールを失い、福井の速攻が発動。山田→吉田と繋いで最後は松尾が押し込み、1-1の同点。福井はいずれも途中出場の3人が得点に絡み、試合を振り出しに戻すことに成功する。ミスから失点を喫してしまった松江は、時間を残した状態ながらパワープレイに移行して得点を奪いにいく。できれば90分間での勝利で勝点「3」を積み上げたい福井も、カウンターで逆転ゴールを狙うものの、決め手を欠く状況。松江は後半ATに速攻から土井が抜け出してPA内に侵入する絶好機を得るが、シュートはGKに阻まれて得点ならず、後半終了でPK戦に突入した。福井は、後半終了の直前に投入された控えGK・千葉が、松江のシュートを2本ストップする大活躍。蹴っては全員が成功させ、PK戦ながら2連勝。勝点を「5」に伸ばし、決勝ラウンド進出に王手をかけた。一方の松江は、先制しながら勿体ないミスで同点に追いつかれ、結果的にはPK負けの勝点「1」どまり。決勝ラウンド進出が絶望的となり、選手たちは一様に重い足取りだった。