2017.11.05 - 関東社会人サッカー大会 2回戦
海自厚木マーカス × 山梨学院大学ペガサス
( 韮崎市営総合運動場,13:30 )
首都圏内の各都県リーグ上位クラブが集い、関東2部への参入クラブを決定するトーナメント大会。例年、山梨県からは県リーグ優勝の1チームだけが出場権を得られるが、今年は山梨県開催のため、開催地枠として1チーム追加。山梨学院大学サッカー部のセカンドチームにあたる「山梨学院大学ペガサス」が2位に入り、開催地枠で出場している。1回戦では東京都1部の王者・CERVEZA FCをPK戦の末に撃破しており、侮れない存在だ。対戦するのは、神奈川県2位の海自厚木マーカス。昨季に関東2部から降格の憂き目に遭って1年目のシーズンながら、再昇格のチャンスを早々に獲得。1回戦では栃木県リーグ王者のFC CASA FORTUNA OYAMAを1-0で下している。
試合の立ち上がりは、実質上ホームでの試合となったペガサスが押し込む展開。小気味良いパス回しと単独の突破を組み合わせながら海自厚木の陣内に攻め込み、アタッキングゾーンまで容易に侵入。海自厚木はまず自陣での守備対応を迫られる。しかし、この時間帯を凌ぐと流れはすぐに海自厚木へ。13分に工藤の左クロスを池永が合わせ、16分には池永のボール奪取から佐々木がフィニッシュに持ち込むなど着実に攻撃の形を作っていく。29分、海自厚木は工藤の左FKを競り合いがヘディング。弾道はループ気味にゴール左隅に決まり、セットプレイから1点を先制。更に45分、海自厚木は上田のシュートがクロスバーに弾かれたところを拾い、最後は坂倉が押し込んで追加点。2-0とリードを広げて前半を終えることに成功する。
後半に入っても、海自厚木が試合の主導権を握る展開。開始早々の49分、工藤のクロスを池永が頭で合わせる決定機。これは僅かに枠の上を外れて追加点とはならないが、なおも攻撃の姿勢を見せることで相手に流れを渡さない。HTに選手を2人交代して仕切り直しを図ったペガサスだが、相手のゴール前まで攻め込んでも、一度奪われると一気に自陣までロングボールで押し返されてしまい、ゴールの遠い時間が続く。徐々に海自厚木も守勢に回る時間が増え、ペガサスは70分に飯田、75分に酒井がそれぞれシュートを放ちゴールを脅かすが、いずれもGK・蛭田の好セーブで阻まれ、得点はならず。81分には前線で身体を張って何とか起点を作ろうとしていた原が2枚目の警告を受けて退場となり、89分に海自厚木がCKの流れから谷中がグラウンダー性のミドルシュートをゴール左隅に蹴り込んで駄目押しの追加点。勝利を確実なものとした。攻勢をかける時間帯でしっかりゴールを重ねた海自厚木が、3-0の貫録勝ちで準決勝進出を決めた。