2017.11.05 - 関東社会人サッカー大会 2回戦
LB-BRB Bunkyo × アイデンティみらい
( 韮崎市営総合運動場,11:00 )
首都圏内の各都県リーグ上位クラブが集い、関東2部への参入クラブを決定するトーナメント大会。ハイレベルの東京都1部リーグで2位に入り、今大会の出場権を得たLB-BRB Bunkyoは、関東1部に所属する東京ユナイテッドFCのセカンドチーム。昨日行われた1回戦では神奈川県リーグ王者のYOKOHAMA FIFTY CLUBを破っており、地力の強さを証明した。対するは、茨城県つくばみらい市に拠点を置き、県内の高校生以下の世代に大きな下部組織を持つことで知られるアイデンティみらい。県リーグで無敗優勝を果たして大会に臨んでおり、昨日の1回戦も3-0と危なげないスタートを切った。
前半は文京が主導権を握った。ボールに早く寄せ、奪ったら手数をかけずに縦に仕掛ける。先制点はセットプレイから。27分、文京は右サイドで得た直接FKを久保が入れると、中央で頭ひとつ抜け出した並木がヘディングで叩き込み1-0。シンプルな攻撃とセットプレイからの得点という、最も効率の良い手法で文京がリードを奪う。アイデンティは堅実にボールを繋いで自分たちのリズムで進めようとしたが、文京の出足の良さに苦戦。43分には再びセットプレイの流れから文京がゴール前で押し込むだけのチャンスを得るものの、GK・本田が身体を張って防ぎ、1点差でハーフタイムを迎える。
前半の流れをアイデンティが1点差で食い止めた影響か、後半に試合の流れが変わる。58分、アイデンティはCKの流れから左サイド寄りで吉葉の上げたクロスを吉田がボレーで合わせ、1-1の同点。粘り強く守り続けてからの同点劇に、ピッチ上の選手は大喜び。試合の雰囲気はがらりと変わった。アイデンティは、同点となる直前に投入された村上が高い位置でボールを繋ぐ役割を果たし、着実にリズムを作る一方、文京は早い時間から交代枠を使うものの、一度「守り」に転じた雰囲気を立て直すことができない。67分、アイデンティは喜多の右CKを吉葉がヘディングで合わせ、1-2と逆転。文京はセットプレイの場面を含め、中央で相手のキープレイヤーを離してしまった。文京は前線の選手を投入しながら同点ゴールを目指すものの、こぼれ球を拾われてカウンターを受ける場面が目立ち、その後はこれといったチャンスをほとんど作ることができなかった。終盤のパワープレイも実らず、タイムアップのホイッスル。したたかな逆転を見せたアイデンティが2週間後に行われる準決勝への進出を決めた。文京は前半こそ理想的な展開で進めたが、今大会で初めてリードを許す展開となった後半に焦りが出てしまい、2回戦で敗退となった。