2017.10.29 - 明治安田生命 J1リーグ 第31節
FC東京 × 清水エスパルス
( 味の素スタジアム,17:00 )
監督交代後、最初の試合だった9/16の仙台戦(H)を最後に、4試合勝利から遠ざかっている東京。前節の札幌戦(H)も乏しい内容で敗戦を喫しており、順位こそ11位に踏みとどまっているが、極めて危ういチーム状態だ。今節はホームにJ1残留争い真っ只中の14位・清水を迎えての一戦。清水も5試合勝利無しと苦しい戦いが続いており、この間のチームでの得点は僅かに「1」と、とにかくゴールが欲しい。前節に引き続き、今節の味スタも悪天候に見舞われる中での試合。試合前まで小康状態だった雨も開始直前になって急激に強く降り出し、少なからずパフォーマンスへの影響が懸念される。
前半の立ち上がりは東京が多くボールを支配し、攻撃の姿勢を見せるものの、効果的な攻撃を見せたのは清水。1トップに入る北川の周囲をサポートする金子がドリブルで仕掛けることで東京の守備を押し下げ、ここを起点に攻め込むことで、東京のペースで入った流れを徐々に押し返していく。一方、キックオフ直前から強くなった雨脚は一向に弱まる気配がなく、30分に差し掛かるあたりからピッチに水が浮き、ボールが止まる場面が目立つように。清水としてはピッチに水が溜まるまでの時間帯に先制点を奪いたい展開だったが、ボールが止まるようになってからは攻め込みながらも思うようにボールを運ぶことができず、0-0でハーフタイムを迎える。
後半は若干雨脚が弱まったものの、依然としてボールが止まりやすい状況ということもあり、両チーム共に遠目からシュートを撃っていく場面が目立つ。開始早々に清水が北川のミドルシュートで口火を切ったかと思えば、東京もウタカが62分に強引にフィニッシュ。67分には清水の鎌田が高精度のロングシュートを放ち、これらはいずれも枠内を捉えていたが、東京は大久保、清水は六反の両GKがしっかりとボールを弾き出し、集中した守りを見せる。東京の最大のチャンスは77分、東のスルーパスに永井が抜け出し完全にフリーとなるが、シュートはゴール左ポストを叩いて先制ならず。清水もDFラインの裏を狙ったロングボールを織り交ぜ、81分にゴール前で人数をかけた猛攻を展開するが、大久保の果敢な飛び出しなどで何とか凌ぎ、ゴールを死守。結局、互いの狙いは見えたが得点は生まれず、試合はスコアレスドロー。残留争い中のクラブが軒並み勝点を落としたこともあり、東京は残り5試合を切った段階でようやくJ1残留が確定。清水にとっても最低限の勝点「1」を確保する形となった。