2017.10.17 - 全国社会人サッカー選手権大会 準決勝
鈴鹿アンリミテッドFC × FC TIAMO枚方
（ テクノポート福井スタジアム,11:00 ）
2018年の国体プレ大会として福井県で開催されている、全国社会人選手権の準決勝。上位3クラブには11月に開催される全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場権が与えられるため、JFL昇格を目指すクラブにとっては喉から手が出るほど欲しいタイトルだ。その地域CL出場権に関しては、昨日の準々決勝を終えて勝ち残った4チームのうち、｢鈴鹿アンリミテッドFC｣と｢VONDS市原FC｣の2チームが既に地域CL出場権を持っているため、自動的に残り2チームの地域CL出場が決定済み。そのうちの1つ、関西1部のFC TIAMO枚方は、東海1部で優勝した鈴鹿アンリミテッドFCとの対戦。
試合は開始早々に動く。4分、鈴鹿はピッチの幅を使った攻めから右サイドの原へ開くと、原のパスを受けた芦田が左足で強烈なシュートをゴール左隅に叩き込み、幸先良く1点を先制。枚方はバイタルエリアでフリーだった芦田に対して強く当たることができず、左足に持ち替える余裕を与えてしまった。その後は明確にどちらの流れでもない膠着状態となるが、中盤でなかなか前を向くことのできない枚方に対し、鈴鹿は精度は上がらないながらもコンスタントにシュートへ持ち込む場面を作りだす。そして31分、鈴鹿は左サイドを突破した小西の折り返しから、折り返しを中央で受けた江頭がミドルシュートを叩き込み2-0。リードを広げて後半へ折り返す。
枚方はHTで選手を2人交代し、仕切り直して後半に差を詰めようとするものの、追加点はまたしても鈴鹿。46分、右サイドのクロスから中央の近藤が押し込んで3-0とし、勝利に大きく近づく。この追加点は枚方の選手にもかなり｢効いた｣のか、その後の枚方は中盤でボールを奪われても深く追うことなく、鈴鹿のシンプルな速攻をDFラインだけで守らざるを得ない厳しい内容に。62分、左サイドの小西のクロスを中央のパブロが頭で合わせて4-0。77分にはPA内に侵入した近藤へのアフターチャージでPKの判定。途中出場の柿本がPKを冷静に決めて5-0。結局、これが最終スコアとなった。セーフティに試合を進めて中盤でピンチの芽をしっかり摘み取り続けた鈴鹿が、東海リーグ王者の実力をいかんなく発揮して決勝進出。一方の枚方は、中盤から先で前を向く場面を作らせてもらえず、守備でも背後やスペースを狙ってくる相手に完敗。準決勝敗退となった。
