2017.10.16 - 明治安田生命 J3リーグ 第27節
FC東京U-23 × ガイナーレ鳥取
( 味の素スタジアム,19:00 )
月曜夜の開催となった、FC東京U-23のJ3ホームゲーム。J3では今季初となる味スタでの開催ということもあり、チケット価格も安く設定されたが、当日の天気は生憎の雨。寒風を伴って気温も今秋一番の冷え込みとなり、およそ観戦日和とは言い難い気候となったが、それでも観客は1,100人を超える入りとなった。東京は、現在J3リーグで2連勝中の10位。前節はアウェイで3位・秋田を2-1で撃破しており、状態は好調だ。一方、対戦相手の鳥取は現在6連敗中。順位も下から2番目の16位に沈んでおり、トンネルを抜け出したい。
前半は東京が押し気味に試合を進めるが、徐々に鳥取が押し返す展開となった。3-4-2-1のシステム同士のミラーゲームで、中盤での主導権争いとなる中、最初は東京がボールを奪って前に運ぶことができていたものの、9分に左サイドでフリーの小川がシュートに持ち込んだチャンスを最後になかなかゴールに迫ることができない。すると32分、鳥取は速攻から前田とのパス交換でPA内に抜け出した河合がシュート。これは波多野がストップするが、37分にはPA外でボールを受けた前田が柔らかいタッチのドリブル突破でDFを次々とかわし、決定機となる寸前で米本がカット。ボール保持では東京優位ながら、鳥取も前線の選手が怖さを見せ、0-0で後半へ折り返す。
後半も一進一退の攻防が続くが、ボールを支配しながらも相手ゴールに近づくとミスが目立つ東京に対し、得点により近い形を作れていたのは鳥取。66分、再び速攻を仕掛け、岩元がDFラインの裏に抜け出してGKまでかわすものの、最後に足が縺れてしまい、シュートまで持ち込むことができず。72分には前田のスルーパスに再び岩元が抜け出したが、今度はシュートを枠の右に外してしまい、立て続けの絶好機を潰してしまう。すると直後の74分、鳥取陣内のミスパスに反応した鈴木のパスを途中出場の小林(幹)が受け、サイドから中に侵入する動きをしたリッピへスルーパス。リッピがワントラップから冷静にこれを流し込み、東京が1点を先制する。相手のミスに乗じて先制した東京は、その後もサイドを広く使って攻勢。89分には小林(幹)がドリブルで中央へ切れ込み鋭いシュートを放つが、ゴール右ポストを直撃して追加点はならず。それでも、U-23チームで出場している米本を中心とした中盤からの厳しい守備が無失点に抑え、1-0の逃げ切りに成功。東京はこれでJ3リーグ3連勝。対する鳥取は前後半の度重なるチャンスを生かせず、リーグ7連敗となってしまった。