2017.10.08 - 明治安田生命 J3リーグ 第26節
福島ユナイテッドFC × カターレ富山
( ShonanBMWスタジアム平塚,14:00 )
J3・福島がShonanBMWスタジアム平塚で年に1回開催しているホームゲーム。今季はJ2昇格争い真っ只中の富山を迎えての一戦となった。今季から田坂監督が就任した福島は、現在10位と中位にとどまっている。前節はホームで長野に2-0で勝利しており、スタメンも変更無し。開催会場が異なるとはいえ、ホームゲームの連戦で勝点を積み上げたい。対する4位・富山は、昨日の試合で3位・秋田が敗戦に終わったこともあり、勝点差を詰める大きなチャンスだ。
試合は前半から富山が主導権を握る展開。10分に苔口が縦のボールに抜け出して最初の良い形を作ると、31分にも再び苔口がDF裏へのシンプルなボールに抜け出してシュート。これも福島GK・内藤の好守に阻まれるが、FWの裏を取る動きを生かした縦パスや、中に人を集めてからサイドに開いてクロスを入れる形など、富山がバリエーションに富んだ攻撃の形を見せる。一方の福島もセットプレイなどでチャンスを作るが、富山の工夫を凝らした攻めに対して守備に回る時間が多く、チャンスが無いまま前半を0-0で終了する。
ゲームを支配した前半に先制できなかった富山だが、後半の立ち上がり早々に貴重な先制点。49分、佐藤の右CKにファーサイドで待っていた平出が頭で合わせ、これが決まって0-1。富山がセットプレイからスコアを動かす。先制を許した福島は、選手交代で選手のポジションを入れ替えながら徐々に攻勢。72分に樋口、78分に星がフリーでフィニッシュに持ち込む場面を作るが、いずれもGKに防がれてゴールならず。1トップの小牟田にボールを預ける福島に対して守勢に回る富山だが、ゴール前の守備でDF陣が身体を張って跳ね返し、福島に決定的なチャンスを与えない。終盤はほとんどのこぼれ球を福島が拾ってサイドから攻め込み、富山もファウルで止める場面が増えていったが、危険なエリアでは最後まで冷静さを失わず、淡々と攻撃を跳ね返し続けた。結局、0-1のまま試合終了。昨日の秋田に続き、他会場で2位・沼津が終盤の失点で勝利を逃したこともあり、富山は沼津との勝点差を「4」へ詰める格好に。J2昇格への道のりは依然として厳しい状況に変わりは無いが、確実に道を開く1勝となった。