2017.10.07 - 明治安田生命 J2リーグ 第36節
横浜FC × アビスパ福岡
( ニッパツ三ツ沢球技場,18:00 )
残り7試合となったJ2の、J1昇格争い注目の一戦。昇格プレーオフ圏内の6位・横浜が、ホームに2位・福岡を迎えての大一番だ。7試合負け無しと好調をキープする横浜は、この試合に勝利すればJ1プレーオフ出場への地固めはもちろん、自動昇格の2位以内が現実味を帯びてくるだけに、なんとしても勝利が欲しい。一方の福岡は、8〜9月にかけての6試合勝利無しという苦境で湘南との首位争いから脱落してしまったものの、直近の2試合では勝利を収めている。
好調なチーム同士、試合序盤は一進一退の様相。均衡が破れたのは25分。横浜はイバにボールを集める流れからCKを獲得し、レアンドロのキックを中央の鄭充根が頭で合わせ、1点を先制。鄭充根の前で囮になる形となったイバのボールに触れない部分での貢献で、リードを奪うことに成功する。このまま優位に試合を進めたい横浜だが、その後にアクシデントが発生。ここまで前線で貢献していたイバが足を痛めて36分で途中交代を余儀なくされると、その直後には最終ラインを支えていたヨンアピンまでもが負傷交代。選手交代で穴をカバーしながらも、不安の残る1点差で前半を折り返す。
後半に入り、福岡はここ数試合ベンチスタートが続いていた「主砲」のウェリントンを投入し、勝負に出る。56分、福岡はゴール正面で直接FKを獲得。キッカーは、52分に松田の負傷交代により投入されたばかりの石津。コースを狙った石津のキックはゴール左下隅に綺麗に決まり、1-1の同点。セットプレイで試合を振り出しに戻す。ここからの時間帯は、再び勝ち越しを狙う横浜と、息を吹き返した福岡による激しい攻防。互いの攻撃によるゴール前での場面が増え、シュートが僅かにゴールマウスを外れるなど惜しい場面が増えていく。そして迎えた74分、福岡は自陣からロングカウンターを仕掛けると、ウェリントンの落としを受けた石津がドリブルで一気に攻め込み、再びフリーのウェリントンへラストパス。ウェリントンがマークを剥がしてからシュートをゴール左隅に叩き込み、福岡が1-2と逆転に成功。80分には再び福岡がカウンターからPA内で仲川が倒されてPKを獲得。ウェリントンが冷静にPKを沈めて1-3とした。終盤は横浜が猛攻を仕掛けたが、イバが不在の前線は攻撃に厚みを作ることができず、終盤のオープンな展開の中で巡ってきたチャンスも福岡の好守に阻まれ、得点に繋げることができなかった。試合はこのままタイムアップ。難しいアウェイ戦で見事な逆転勝利を飾った福岡が、3連勝を飾って自動昇格圏内の2位の座をキープ。8試合ぶりの敗戦となった横浜は、再び昇格プレーオフ圏外の8位に後退することになった。