2017.10.01 - 明治安田生命 J2リーグ 第35節
東京ヴェルディ × FC町田ゼルビア
( 味の素スタジアム,15:00 )
J2は残り8試合。昇格争いや残留争いの緊張度が高まる中、9位・東京Vがホームに14位・町田を迎えての「東京クラシック」を戦う。東京Vは直近の4試合で勝利が無く、昇格PO圏内の6位との勝点差は「4」と離されつつあるだけに、何としても勝利を挙げたいところ。対する町田は直近3試合で全てドローという状況。前節の徳島戦(A)では、守備の要である深津が負傷で離脱してしまった。今節は金聖基が第26節以来9試合ぶりのスタメンで最終ラインを支える。
持ち味であるアグレッシブな守備から試合の主導権を握りたいアウェイの町田だが、試合は東京Vがそれを逆手に取った攻撃で早々に均衡を破る。12分、オフサイドラインぎりぎりで右サイドを抜け出したアランのクロスに対し、中央の大谷がクリアを誤って自陣ゴールに蹴り込んでしまい、オウンゴールで東京Vが先制。このゴールの数分前には東京Vが同様に右サイドの崩しから決定機を作っており、布石はあっただけに、町田は防ぎたい失点だった。東京Vのサイド狙いの攻撃はなおも続き、23分、再び右サイドの安在のクロスをアランがダイレクトで合わせてゴールに沈め、2-0。町田の積極的な守備を逆手に取り、少ないタッチ数でサイドの裏を取る東京Vの狙いに町田は対応できず、2点のリードを許して後半へ折り返す。
後半、先に追加点を挙げたのは東京V。53分にアランの決定機を髙原がストップしてCKに逃げた町田だが、このCKを畠中がヘディングで合わせて3-0。昨季、期限付き移籍で町田に所属した畠中の古巣への一発で東京Vがリードを3点差に広げ、試合の趨勢を決める。ほとんど見せ場を作れていなかった町田は、64分に戸高と遠藤を同時に投入する2枚替え。この交代策が効果を発揮する。70分に遠藤、75分に戸高がそれぞれ決定機を作り、いずれもGK・柴崎のファインセーブに阻まれるものの、76分に松本のクロスボールを遠藤がボレーで合わせて1点を返すことに成功。ようやく反撃ムードに火がついた感のあった町田だが、東京Vもすぐさま田村を右SBに投入して押し込まれていたサイドをケア。町田も終盤に攻勢をかけたが、試合のクローズに入った東京Vの守備を崩すことはできず、このまま試合終了。東京Vは5試合ぶりの勝利を挙げ、昇格PO進出に望みを繋いだ。