2017.09.23 - 明治安田生命 J1リーグ 第27節
柏レイソル × FC東京
( 日立柏サッカー場,16:00 )
前節、監督交代後の最初の一戦となった仙台戦(H)を辛うじて1-0で制し、連敗をストップした東京。勝点も「36」に伸ばし、最低ラインともいえるJ1残留に関しては、ほぼ安全圏に入ってきた。今節は現在3位と好位置につけている柏とのアウェイ戦。柏はリーグ戦では直近8試合で負けが無く、その間、2失点以上を喫した試合が無しという非常に安定した結果を残している。柏にとっては、ACL出場権確保とリーグ優勝のために勝点3が必要なホームゲームだ。
試合は立ち上がりから柏が攻め込む展開。18分、柏は伊東がワンツーから抜け出すものの、東京はシュートブロックで防ぐ。東京も中盤で厳しくボールにアプローチするが、奪った後に前線でボールを収められず、連続した流れを作れない。29分、東京は自陣で押し込まれる場面からパスで打開を試みるが、東のパスを橋本が受ける直前で金甫炅がカット。そのこぼれ球を武富が左足でファーサイドに叩き込み、柏が1点先制。東京は今季再三繰り返してきた自陣でのミスでリードを許してしまう。その後も東京は組み立ての段階で相手のプレスに苦しめられ、全くチャンスを作れずに前半を終了。
東京は後半の頭からウタカを投入して前線をてこ入れ。この交代策が前線に活力を与える。51分、スルーパスに永井が抜け出してPA内に侵入するが、折り返しは大久保に合わず。更に54分に永井との連携でウタカ、57分にスルーパスに抜け出した大久保と立て続けにチャンスを迎えるが、いずれもゴールを割ることができない。1点を奪えないうちに、流れは再び柏へ。60分、左サイドを単独でハモンロペスが切り開くと、速いクロスをファーサイドから入ってきた伊東が頭で叩き込み、柏に大きな追加点。ここからは一方的な展開に。67分、右サイドからパスを受けた武富がダイレクトのワンツーで簡単にマークを剥がすと、ニアサイドに強烈なミドルシュートを突き刺して3-0。その僅か2分後には、ゴール正面の直接FKをクリスティアーノが意表を突くグラウンダーで壁の下を射抜き、林は全く反応できず4-0。たった10分間に3点を追加した柏が勝利をほぼ確実なものとした。東京は74分にウタカが単独の突破からPKを獲得し、ウタカが決めて1点を返すものの、これが関の山。選手同士のコミュニケーションも噛み合わない場面が目立ち、このまま試合終了を迎えることとなった。柏が4-1で勝利し、確実に勝点3を積み上げることに成功。スコアだけでなく試合内容においても圧倒的な力の差を見せつけた。