2017.09.17 - 関東サッカーリーグ1部 後期 第8節
東京ユナイテッドFC × 横浜猛蹴
( 文京区小石川運動場,18:00 )
関東リーグは残り2試合。リーグ中盤戦まで上位争いに食い下がりながら、惜しくも脱落してしまった3位・東京ユナイテッドFCは、ホームの小石川運動場での今季最終戦を迎えた。対戦相手は東京Uを勝点「2」差で追う5位・横浜猛蹴。アウェイチームが勝利すれば順位が入れ替わるという重要な一戦となったが、この日は大型の台風18号の日本接近に伴い、天候は大崩れ。横殴りの冷たい雨が降りしきる中、試合は予定どおりに行われることとなったが、人工芝のピッチに水が浮くほどの非常に厳しい条件下での開催となった。
試合は水を多く含んだピッチでボールがほとんど転がらず、互いに長い距離のボールを使ったシンプルな攻防となる。東京UはDFが本職の岩政を1トップに据え、前線でボールを収める狙い。対する横浜猛蹴も前線にボールを入れて混戦を作り、押し込む機会を窺う。まずは14分、横浜猛蹴はセットプレイからゴール前での混戦を生み、最後は鳥毛が押し込むものの、オフサイドの判定でノーゴール。東京Uも41分に右サイドを崩してゴールに迫るものの、岩政のフィニッシュはブロックされてゴールならず。前半終了間際にも平尾がGKをかわして流し込むだけという場面まで作るが、ボールが止まってしまいフィニッシュできず。互いに狙いどおりの形は作りながら、ピッチに苦しめられてゴールを奪えずに0-0で後半へ折り返す。
後半の序盤にチャンスを多く掴んだのは横浜猛蹴。55分に鳥毛のラストパスを受けた西田のシュートはゴール左ポストに弾かれ、ゴールならず。73分には右サイドのFKをファーサイドの鳥毛が折り返し、途中出場の飯尾がフィニッシュするがGKにストップされる。試合終盤になると徐々に球際の攻防が激化。やや押され気味の展開で苛々の溜まる東京Uの選手は判定にヒートアップする場面も増え、90分にはライン判定を巡って副審に暴言を浴びせた川田が一発退場。気まずい雰囲気が流れる中、このままスコアレスで終了かと思われたが、その直後に均衡が破れる。AT4分、東京Uは右サイドからのクロスを野村が受け、相手の寄せが甘い隙を逃さず右足でシュート。よくコントロールされたシュートがゴールに突き刺さり1-0。土壇場で値千金のゴールが決まり、このまま試合終了。東京Uは苦しい試合内容ながらホーム最終戦で勝点3を確保した。横浜猛蹴は相手以上に選手が声を出し続け、ボールを奪った後の縦に速い攻撃で見せ場を作ったが、最後はサイドを揺さぶられて失点し、手痛い敗戦となった。