2017.09.17 - 明治安田生命 J3リーグ 第23節
アスルクラロ沼津 × カターレ富山
( 愛鷹広域公園多目的競技場,13:00 )
J3優勝、そしてJ2昇格を争う上で重要な一戦、2位・沼津と4位・富山の上位直接対決。沼津はホーム・愛鷹がスタジアム規格を満たさずにJ2ライセンスを保有していないものの、第13節の秋田戦(H)で敗れて以来、9試合負け無しと好調をキープしており、優勝も狙える位置につけている。富山は今季就任した浮氣監督のもと、一時はJ2昇格圏内の2位につけていたが、直近4試合では一転して勝利が無く、正念場を迎えている。沼津のホーム開催となる一戦は、大型の台風18号が接近する中、強風が吹く難しい条件下での開催。
スコアはキックオフから1分も経たない内に動いた。沼津は右サイドに開いた白石が中央へ速いクロスを送ると、DFラインとGKの隙間に位置取りをしていた青木がGKより僅かに早く触れ、早々に1-0とリードを奪うことに成功。前半に風上に立った沼津は、遠目から積極的にシュートを狙うなど、風を利用したシンプルな攻撃を展開。対する富山は大きくクリアしようにも風に押し戻され、沼津の反撃を食らうことになる。28分、沼津は再び右サイドの白石が中央へ正確なクロスを送り込むと、ニアの青木がつぶれ、ファーサイドの中村が完全にフリーな状態でフィニッシュ。1点目とほとんど同じような形で沼津がリードを2点に広げることに成功する。同サイドから失点を喫した富山は、白石の対面で対応が後手に回った柳下を前半で交代。プランに無かったであろう難しい展開で前半を終える。
後半は、前半と全く立場が変わって富山が風上に立つ形。早々に遠目からのシュートを浴びせ、沼津ボールの際には前線から強めのチェック。60分には沼津DFの処理ミスから絶好機を得るものの、シュートはGK・大西にストップされ、チャンスをものにできない。守勢に回った沼津は、シンプルなクリアでゲームの流れを切り、そこで再び守備をセットしなおす割り切った戦い方を見せ、富山の攻撃のリズムを食い止める。沼津のミス絡み以外にチャンスを作れない富山は、64分に椎名を投入し、沼津の守備のギャップに入りこんでボールを引き出す狙いを見せるものの、その流れも長くは続かず。終盤にはパワープレイも織り交ぜるようになり、ATには椎名の落としたボールを途中出場の佐々木(一)がシュートするが、惜しくもゴールポストを叩いて追撃のチャンスを掴むことができず。結局、沼津が前半のリードをしっかりと守りきり、大きな勝点3を獲得。他会場で首位・秋田が敗れたことにより、沼津が暫定ながら首位に浮上。一方の富山は再浮上のチャンスを生かせず5試合勝利無し。順位は5位に後退した。