2017.08.30 - Jリーグ YBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
川崎フロンターレ × FC東京
（ 等々力陸上競技場,19:00 ）
ルヴァンカップはグループステージとプレーオフから勝ち上がった4チームに、ACL出場組の4チームを加えた8チームでのノックアウトステージに突入。広島とのプレーオフに勝利した東京は、川崎との準々決勝に挑む。リーグ戦で連敗中という厳しい状況下で迎えた等々力での第1戦。W杯アジア最終予選のため髙萩が日本代表、張賢秀が韓国代表に召集された東京は、中盤のアンカーに梶山、CBに吉本をスタメン起用。川崎もタイトなスケジュールを考慮してか、リーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて試合に臨む。
試合は全体的にホームの川崎が押し気味に試合を進めるが、決め手を欠く展開。東京は受け身に回るものの、リーグ戦の戦い方と同様に前からプレスをかけて川崎の攻撃を寸断する戦い方で川崎に決定的な形を作らせない。29分にPA外から森谷のミドルシュート、41分にCKから中央で混戦が生まれるなど、ピンチはあったものの、全体的には危なげない内容。一方の攻撃では、髙萩を欠く状況だが、代役となった梶山がテンポよくパスを捌くなどハンディキャップを感じさせない戦いを見せるものの、ゴールに繋がるような良い形を作ることができず、互いに決定機が無いまま0-0で前半を終える。
後半最初のチャンスは東京。61分、東京は米本のスルーパスに大久保が抜け出しGKと1vs1のチャンスを迎えるが、シュートは新井がストップ。アウェイゴールを奪えば第2戦でも優位に立つことのできる東京にとっては手痛い逸機となる。その後、川崎が少しずつ勢いを強めて迎えた72分、東京は林のミスキックからボールを奪われ、守備が覚束ない状況で中央をこじ開けられると、最後はPA内でラストパスを受けた森本を倒してしまいPKの判定。これを家長が落ち着いて決めて川崎が先制点を挙げる。東京はすぐさま東を投入、システムも3-4-3に変更して立て直しを図るが、逆に90分に川崎の反撃を受け、PA内右隅から再び家長にシュートを沈められて2-0。残された僅かな時間で1点を狙うものの、後方から効果的なボールが全く出てこないまま試合終了。川崎がホームでの第1戦を無失点で終えることに成功。アウェイゴールを1点でも挙げていれば第2戦で巻き返すチャンスを得られた東京だが、無得点に終わり、一気に窮地に立たされた。
