2017.08.26 - 明治安田生命 J1リーグ 第24節
横浜F・マリノス × FC東京
( 日産スタジアム,19:00 )
第11節の甲府戦(H)を皮切りに、安定した戦いを続けて13試合連続負け無しと絶好調の5位・横浜。この間、3得点以上挙げた試合は1試合しかないものの、逆に8試合を無失点で終えており、守備陣の奮闘がチームを支えている。そんな難敵に挑むのは、前節の浦和戦(A)で1-2と敗れ、中断期間明けの無敗がストップした東京。室屋の負傷離脱により、今節は右WBにJ1初出場の柳を抜擢。左WBには太田に代わって小川を起用し、若い両翼でチャンスを窺いたい。
前半は互いに単発の攻撃が多く、様子見の雰囲気が漂う一進一退の内容。横浜は高い位置からのプレスでパスカットを狙い、奪ったら両サイドのスピードで勝負を仕掛けるが、東京も柳と小川の2人が何とか踏ん張る。最初の決定機は39分、東京がカウンターから大久保のスルーパスに髙萩が完全なフリーで抜け出し、GKと1vs1。GKの動きを見極めた髙萩がループシュートを放つが、これをゴール左に外してしまい、千載一遇のチャンスを逃してしまう。対する横浜も44分に齋藤が左サイドをドリブルで突破し、ラストパスを中央へ送るが、誰も合わせられず先制に失敗。0-0で後半へ折り返す。
後半に入ると、好調の横浜が徐々に押し込む展開。サイドに深く切れ込んでからのクロスでチャンスを作り、52分、62分と続けて中央でフリーな選手が合わせる場面を作るものの、肝心のシュートを枠内に収められず。対する東京は自陣からの組み立てが多くなり、前線にボールを収めて全体の押し上げを図る場面までは作れたが、フリーでフィニッシュに持ち込むまでは至らない。互いに攻めあぐねる時間が続きスコアレスドローの雰囲気も漂い始めた83分、横浜は前半から継続していたハイプレスから東京を右サイドに追い詰めてクリアボールを奪うと、すぐさま逆サイドへ展開。中盤からの攻撃参加でPA内左サイドでボールを受けた扇原がクロスを送ると、途中出場のウーゴヴィエイラがフリーでヘディングシュート。これが左ポストを叩きながらもゴールに転がり込み、試合終盤で横浜が先制。ゴールが必要となった東京は、今節を最後にポルトガルへの海外移籍が決まっている中島が途中出場からゴール前で存在感を見せ、終了間際に絶妙なループシュートを放つものの、クロスバーに弾かれて同点ならず。最後は横浜がしっかりと守りきり、1-0のクリーンシートを達成。14試合連続負け無しとなった横浜は一気に2位へ浮上。東京は少ない決定機を生かすことができず、上位進出が遠のく2連敗となった。