2017.08.26 - 日本フットボールリーグ 2ndステージ 第6節
ブリオベッカ浦安 × ホンダロックSC
( 柏の葉公園総合競技場,13:00 )
JFLは年間30試合のうち20試合を消化し、徐々に終盤戦へと入っていく段階。現在、年間14位と苦戦を強いられている浦安は、ホームに年間13位のホンダロックを迎えての一戦。これ以上順位を落とすと地域リーグ降格の危険性を帯びてくる浦安はなんとしても勝点を積み上げたいが、課題は得点力。リーグ戦の得点数は最下位の「14」。中断期間に補強した多木を筆頭に、新戦力の活躍に期待がかかる。対するホンダロックは、直近のリーグ戦4試合で勝利が無い一方、7試合連続で得点中。攻撃陣が結果を出し続けている。
スコアは開始早々に動く。5分、ホンダロックは自陣での相手セットプレーのこぼれ球を拾ってからロングカウンターを展開。吉村がドリブルで持ち上がると、それに反応して後方の選手も一気に攻め上がる。吉村のパスを受けてGKと1vs1になった山田のシュートは防がれるものの、これを再び拾った吉村がGKの頭上を綺麗に射抜くループシュートを沈め、ホンダロックが1点を先制。直後の8分にはまたも浦安のCKのこぼれ球からホンダロックが鮮やかなロングカウンターを仕掛け、最後は米良が完全にフリーな状態でフィニッシュを放つが、惜しくも枠外に外れる。立ち上がりのホンダロックのカウンター攻勢の前に完全に気圧されていた浦安は、何とか反撃に出たいものの、前半の決定的な場面は18分に清水がスルーパスに抜け出して惜しくもシュートを外した場面くらい。前線の裏を狙った動きが何度か見られるが、近い距離のパスに終始してチャンスを作れず。逆に前半AT、ホンダロックはゴール正面で得た直接FKを諏訪園がゴール右隅に蹴り込み追加点。スクリーンに人数をかけ、作戦を練りに練った末の最高の形でリードを2点に広げ、ハーフタイムを迎える。
後半に入り、浦安はHT明けから交代カードを2枚切って前線の顔ぶれを変更。前半にあまり見られなかった中長距離のパスを織り交ぜて攻勢に出る。しかしホンダロックの守備は堅く、セカンドボールを拾って反撃に繋げ、肝心の追加点こそ奪えないものの、それでも浦安より多くのチャンスを作ることができたほど。ゴール前でシュートに持ち込めない時間が続く浦安は、終盤になってようやくゴール前でスクランブルに近い形を作れたが、いずれにしても「反撃」と称するには程遠かった。結局、後半の浦安は選手交代による効果が薄く、シュート数に至っては僅かに「1」。完璧に近い守備で浦安を封じたホンダロックが0-2で快勝し、年間順位も10位に浮上した。