2017.08.19 - 明治安田生命 J1リーグ 第23節
浦和レッズ × FC東京
( 埼玉スタジアム2002,20:00 )




 7月末にペトロヴィッチ前監督が解任されたが、堀監督のもと徐々に立て直しつつある8位・浦和と、中断期間明け以来負けなしで2連勝と調子を上げている9位・東京。共に再浮上を狙う、勝点「33」で並ぶ両者の一戦。試合は当初19:00開始の予定だったが、夕方からの雷を伴う豪雨の影響で1時間後ろ倒しの20:00に変更。ただ、キックオフは遅くなったものの、雷は収まり、水捌けの良いピッチでボールが止まることも無く、試合の運営は滞りなく進められた。
 先制したのは浦和。17分、右サイドを突破した駒井のクロスを中央の武藤が競り、こぼれ球をフリーの興梠がシュート。GK・大久保が辛うじて触れるものの、ボールは転々とゴールに収まり、浦和が1-0とリードを奪う。しかし東京もすぐさま反撃。5分後の22分、PA外の中央寄りでボールを受けた大久保が、右サイドから中に走り込む室屋へ絶妙な浮き球のスルーパスを送ると、室屋のダイレクトの折り返しを橋本が押し込み、1-1の同点。前節の神戸戦(H)の決勝点にも繋がった、大久保→室屋のホットラインが機能し、再び落ち着きを取り戻したかった東京だが、30分に再び浦和が勝ち越し。中央で髙萩がかわされると、浦和は李→武藤→興梠と流れるようなパスワークで繋ぎ、最後は興梠の当たり損ないに近いシュートが大久保のタイミングを外す形となりゴールイン。東京は最も破られてはいけない中央をこじ開けられてしまい、またしても1点を追う形となる。
 後半開始早々、東京にアクシデントが発生。右サイドの突破を試みた室屋が転倒の際に足を痛め、プレー続行不可。東京は永井を室屋と同じポジションの右WBに投入し、引き続きスピードで揺さぶりをかける。これは一定の効果を生み、東京が浦和を押し込む展開。更に62分には中島を中盤に投入。67分にはその中島がドリブル突破から強烈なシュートを放ち、西川が弾き出すなど惜しい場面を作る。終盤は互いに決定機の応酬。82分、浦和は途中出場のラファエルシルバの突破から矢島がフリーでフィニッシュに持ち込むが、シュートはポストを直撃。87分にもラファエルシルバのドリブル突破からゴール前に迫るが、辛うじて張賢秀が防ぎフィニッシュに持ち込ませない。東京も86分に髙萩、90分に中島がミドルレンジからシュートを放つが、いずれもクロスバー・ポストに弾かれてゴールならず。結局、後半はスコアが動くことなく試合終了。興梠の2得点で復調ぶりを窺わせる内容の浦和がホームで勝利。東京はやや大味な内容となった試合終盤でいくつかの決定機を得たものの、結果的には前半のビハインドを取り戻すことができず、リーグ戦6試合ぶりの敗戦となった。

浦和レッズ22前半11FC東京
0後半0
興梠 慎三17'得点22'橋本 拳人
興梠 慎三30'

GK 1西川 周作GK 1大久保 択生
DF 6遠藤 航 DF 22徳永 悠平
2マウリシオ 14張 賢秀
5槙野 智章 5丸山 祐市
MF 18駒井 善成 MF 2室屋 成
10柏木 陽介 8髙萩 洋次郎
22阿部 勇樹 6太田 宏介
38菊池 大介 37橋本 拳人
20李 忠成 7米本 拓司
9武藤 雄樹 FW 20前田 遼一
FW 30興梠 慎三 13大久保 嘉人
GK25榎本 哲也GK33林 彰洋
FP 8ラファエル シルバFP 4吉本 一謙
14平川 忠亮 9ピーター ウタカ
16青木 拓矢 10梶山 陽平
17田村 友 15永井 謙佑
21ズラタン 23中島 翔哉
39矢島 慎也 38東 慶悟
監督堀 孝文監督篠田 善之
興梠 慎三17'得点
得点22'橋本 拳人
興梠 慎三30'得点
交代HT前田 遼一
ピーター ウタカ
交代51'室屋 成
永井 謙佑
交代62'米本 拓司
中島 翔哉
柏木 陽介66'交代
青木 拓矢
興梠 慎三71'交代
ラファエル シルバ
武藤 雄樹79'交代
矢島 慎也
槙野 智章88'警告
警告90'張 賢秀
主審 − 廣瀬 格観衆 − 31,818人
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