2017.07.31 - 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 準決勝
川崎フロンターレU-18 × FC東京U-18
( 味の素フィールド西が丘,19:00 )
16:00に行われた第1試合で勝利した浦和の対戦相手を決める準決勝第2試合は、川崎と東京の関東Jユース勢同士による対戦。川崎はグループステージを2勝1分で首位通過し、ラウンド16で広島、準々決勝で横浜MをそれぞれPK戦で下してきた。一方の東京は、U-23で活動している選手も合流してのチーム編成で、グループステージを3戦全勝で突破した東京は、ラウンド16でC大阪を2-1、準々決勝で湘南を6-2と撃破してきた。決勝に勝ち残るのはどちらか。
試合は前半から互いが攻撃の持ち味を出す展開。東京は14分に右サイドからのクロスを原が頭で合わせ、この試合最初の決定機を作るが、シュートは枠の右。対する川崎はトップ下の大曽根を中心に攻撃陣が急激にギアを上げてドリブルで仕掛け、東京の守備を強引にこじ開けようと試みる。そんな中、東京は16分に左SBの坂口が足を痛めて交代を余儀なくされる難しい状況となるが、代わりに左SBに入った荒川がしっかりとカバーして川崎にサイドを簡単には崩させない。その後も互いに攻め込む画面が目立ち、フィニッシュには持ち込むがゴールを割ることはできず、0-0で前半を終える。
後半も互いに攻撃で積極性を見せるが、徐々に川崎の守備からのこぼれ球を東京が支配する展開。そして57分、左サイドでボールを受けた久保がドリブルでPA内に侵入し、狭い角度ながらパワーシュート。これはGKが弾くが、ゴール正面にこぼれたところへ詰めてきた原が頭で押し込み、東京が先制。これで勢いづいた東京は、直後の59分に小林(幹)のパスを受けた原がGKの頭上を射抜く華麗なループシュートを沈め、僅か3分間でリードを2点に広げることに成功した。川崎も71分に得た直接FKのチャンスがクロスバーに弾かれ、73分には右サイドを崩してからのクロスを途中出場の宮城が合わせるが枠の上。その後もドリブルを織り交ぜた攻撃で東京を押し込むが、東京も選手交代でフレッシュな選手を使いながら、ボールに対して複数人で厳しく対応し、これ以上の決定機は作らせず。2点差を手堅く守り切った東京が無失点で勝利し、決勝進出。川崎はアグレッシブに仕掛ける攻撃で東京を押し込むことができていたが、後半の途中で守備の裏を突かれたことが最後まで響き、ベスト4で敗退となった。