2017.07.09 - 関東サッカーリーグ1部 前期 第9節
東京23FC × VONDS市原FC
( 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場,11:00 )
関東1部リーグは折り返し地点となる前期最終節を迎えた。駒沢陸上競技場は、気温が30℃を超える快晴の下という厳しいコンディションでの試合となった。8試合を終え、勝点「12」にとどまる前年王者の6位・東京23FCはという厳しい戦いが続いている。今節の対戦相手である首位・VONDS市原FCとの勝点差は「8」。優勝争いに踏みとどまるためには最後のチャンスといっても過言ではない。
猛暑の中での進行ということもあり、試合はややスローなペースでの立ち上がり。そんな中でも中盤やSBが攻撃に積極的に関与する姿勢を見せる東京23と、基本的にはブロックをしっかり固めて2トップに預ける形の市原という形で、少しずつスタイルの違いが垣間見える内容となった。先手を取ったのはアウェイの市原。36分、藤本の右CKの競り合いに勝ったレナチーニョがヘディングを叩き込み0-1。市原は攻守の切り替えが早く、攻撃では両サイドの高柳と二瓶がドリブルでしっかりとボールを前線へ運び、東京23を自陣へ押し込んでいくことで先制点への流れを得ることができた。
後半に入っても市原の流れは続く。48分、センターでボールを受けた二瓶が右サイドを攻め上がった斎藤へ開くと、斎藤のクロスを中央のレナチーニョが頭で合わせ、この日2得点目。東京23にとっては後半早々に出鼻を挫かれる形でリードを広げられてしまう。攻撃に関して無理をする必要がなくなった市原は、再び自陣をしっかり固めて逃げ切りの姿勢。東京23はサイドにボールを開いてPA内中央の隙を窺うものの、市原の守備が立ちはだかり、跳ね返される時間が続く。それでも73分、左サイドからPA内へ攻め込む姿勢を見せた渡邉がPA外からミドルシュートを放つと、ボールはGK・佐藤の頭上を越えてファーサイドに突き刺さるスーパーゴール。東京23が1点差に迫る。崩しきらなくてもフィニッシュを狙うという点で渡邉の追加点は大きなヒントだったが、市原もロングカウンターで応酬。東京23は終盤に攻撃の強度を上げたかったところだが、なかなかペースを上げられないまま市原にクローズを許す形となった。結局、鉄壁の守備で最少失点に切り抜けた市原が盤石の勝利で前期を首位ターン。東京23は首位との勝点差を詰めるどころか「11」に広げられてしまった。