2017.07.01 - 明治安田生命 J2リーグ 第21節
湘南ベルマーレ × 名古屋グランパス
( ShonanBMWスタジアム平塚,19:00 )
J2は前半戦最後の試合となる第21節。今節のJ2でも屈指の注目カードは、湘南と名古屋のJ1昇格候補同士による直接対決だ。湘南は現在首位の福岡と勝点「40」で並ぶ2位で、上位争いの中でもやや抜け出しつつある状況。対する名古屋は勝点「34」で5位につけているが、前々節までに喫した3連敗の影響が気がかりだ。BMWスタジアムは11,000人を超える大入り。湘南は7月のホームゲームでは毎年恒例の、七夕特別ユニフォームを着用して試合に臨む。
前半は、ホームの湘南が主に攻撃面でアグレッシブな姿勢を見せてゲームを進行。1トップのジネイのポストプレイだけでなく、2シャドーに位置する端戸と山田が中盤と緊密な連携を見せ、ボールを収めることでサイドの攻撃参加を促す良いリズムを作り出す。対する名古屋は今季から就任した風間監督の得意とする丁寧なパスの繋ぎでボールを持ちあがるが、湘南も戻りの早い守備で自陣を固め、危険なゾーンにボールを入れさせても着実に跳ね返していく。湘南の思惑通りにゲームが進む中、スコアが動いたのは前半終了間際の45分。湘南が秋野の右CKをサインプレーでスタートし、下がり目の位置でフリーの島村がダイレクトで右足を振り抜くと、これが決まって1-0。湘南が絶妙な時間帯でリードを奪い、ハーフタイムを迎える。
後半に入ってすぐの50分、追加点は再び湘南。右サイドでボールを受けた奈良輪が上げた高いクロスを、中央に走り込んだジネイが頭で合わせ、これがゴール左隅に決まって2-0。奈良輪のクロス精度の高さとジネイのマークを剥がす動きが完璧に合った見事な得点で、湘南がリードを広げる。ここまで良い形をなかなか作れない名古屋は失点の直後に佐藤に代えてフェリペガルシアを投入し、4-4-2にシステム変更。この効果はすぐに表れる。57分、中央での組み立てから宮原のパスを田口がダイレクトで縦に出し、これに抜け出した杉森がマークに付かれながらも右足の鋭いシュートでファーサイドに沈め、2-1の1点差に詰め寄る。名古屋はなかなかボールに絡めなかった田口と和泉がシステム変更で存在感を増し、75分には杉本を投入して攻勢に転じるが、湘南も自陣に人数をかける手堅い守備で応戦。試合終盤にはシモビッチをめがけて放り込む名古屋のパワープレーにもしっかりと対応し、しぶとく1点を守り抜いて試合終了。1点差ゲームをものにした湘南は、4連勝の2位で前半戦を折り返し。名古屋は前節に続いて勝利ならず、直近5試合で4敗目。順位も6位に後退した。