2017.06.24 - 関東大学サッカーリーグ戦2部 第11節
早稲田大学 × 国士舘大学
( 国士舘大学町田キャンパスサッカー場,14:00 )
関東大学リーグは、夏の中断期間を前にしての前期最終節。国士舘大Gでは、2部の首位決戦・早稲田大学と国士舘大学の直接対決が実現した。両校共に言わずと知れた大学サッカーの名門だが、昨季は1部で早稲田大が11位、国士舘大が12位に沈み、まさかの2部降格の憂き目に遭った。共に雪辱を期す今季は、共に破竹の勢いで勝ち点を積み重ね、共に勝ち点「23」で順位表のトップを並走中。集中応援日ということもあり、スタンドは超満員の入りとなった。
試合は立ち上がりから「ホームグラウンド」での戦いとなった国士舘大が攻め込む展開。サイドのスペースをシンプルに使い、ドリブルで一気にゴール前へ攻め込む攻撃を繰り返す。早稲田大も守勢を押し返す姿勢を見せるが、開始13分でFWの武が負傷で交代を余儀なくされるなど厳しい展開。サイドからの揺さぶりに対しては、ファーサイドでフリーの選手を作るなど隙が見え隠れする。スコアが動いたのは29分、GK・野津のロングフィードに荒木が抜け出すと、GKとの1vs1を冷静に流し込み、国士舘大が1点を先制。「横の揺さぶり」に何とか耐えていた早稲田大だが、最後はあっさりとした「縦の揺さぶり」で失点を喫してしまった。前半はこのまま0-1で折り返す。
1点差のまま迎えた後半、早稲田大はリーグトップの得点を誇る攻撃陣が同点を狙って攻める姿勢を再び見せるものの、国士舘大は中盤でも良いプレスを見せて相手のミスを誘い、空中戦ではCBの住吉を中心とした最終ラインが鉄壁を築いて跳ね返すことで、決定的なチャンスを与えず。逆にカウンターから山口・田場の2トップが決定的なシュートを放ち、自分たちの流れに引き込んでいく。国士舘大も追加点が奪えず、緊迫した時間が続くが、67分に荒木の右CKを平野(佑)が頭でゴール左隅に叩き込み、非常に大きな2点目を挙げる。最低限の勝ち点を拾うにも厳しい状況に追い込まれた早稲田大だが、終盤に入ると国士舘大に徐々に「攻め疲れ」の色が見え始め、攻撃のギアを上げて揺さぶりをかける。そして82分、相馬のスルーパスに反応した途中出場の岡田が抜け出し、冷静に決めて1-2。早稲田大は途中出場の鈴木(裕)が左サイドで積極的な仕掛けを見せ、国士舘大を土俵際まで追い詰める中心的な役割を担ったが、最後は国士舘大が持ちこたえ、このまま試合終了。注目の首位決戦は、狙いを絞り先手を取って仕掛けた国士舘大が勝利し、勝ち点を単独首位の「26」に伸ばした。