2017.06.18 - 明治安田生命 J1リーグ 第15節
FC東京 × 横浜F・マリノス
( 味の素スタジアム,18:00 )
日本代表のW杯予選に伴い、1週間インターバルを置いてのリーグ戦再開。東京は前節、大久保の活躍により清水を2-0で破り、4試合ぶりの勝利。再び上位に進出するためには連勝が必要だ。今節ホームに迎える横浜Mはここ1ヵ月で徐々に調子を上げており、リーグ戦では4試合負けなし。前節はホームで川崎との「神奈川対決」に2-0で完勝している。今節はDFのデゲネクがオーストラリア代表のコンフェデ杯出場のため欠場。代わりに栗原が中澤とCBを組む。
試合は大半を通して「堅い展開」となった。両チーム共にサイドから中へと侵入していく形で攻撃を展開するものの、その中央が固く割れない状況が続き、遠目からのシュートで様子を窺う場面が比較的多く見られた。そんな中で数少ない決定機を作ったのは東京。前半終盤の44分には中島のスルーパスにウタカが抜け出し、DFを引き付けてフリーの大久保にラストパスを渡すが、この絶好機での大久保のシュートは枠の右に外れ、スコアレスで前半を終了する。
後半に入ると徐々に東京が押し始める展開。室屋と太田の両SBが高い位置まで押し上げる時間帯が増え、度重なる上下動を強いられる横浜MのDFラインにも少しずつ綻びが見え隠れし始める。東京は深い位置まで抉る攻撃よりも、浅い位置からのクロスやカットインからのフィニッシュを多用するが、横浜Mの守備が固く、大久保が何度か合わせる場面もあったが、シュートが枠内に飛ばない。東京は中盤に攻撃的な選手を次々と投入し、1点を取りに行く。しかし、これは奪われた際に守備へ転じきれなくなるリスクも内包していた。88分、東京は自陣でのスローインを室屋が最後列の林に返すが、雨の中でバウンドするボールと横浜Mのプレッシャーを前に、林がミスキック気味のクリア。簡単にスローインを奪われると、その流れから天野が途中出場の富樫とのパス交換から強烈なミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、土壇場で横浜Mが先制。試合はこのまま0-1で終了。東京はチャンスで決めきれず無得点だったことが敗因の1つとはいえ、蛮勇な攻撃偏重や試合の流れを読み切れない試合運びの拙さが無ければ、0-0のまま終えられていた一戦で、悔やんでも悔やみきれない結末。日曜日の夜、試合後も降りしきる雨は、あまりに冷たかった。