2017.06.17 - 明治安田生命 J3リーグ 第13節
栃木SC × 鹿児島ユナイテッドFC
( 栃木県グリーンスタジアム,13:00 )
昨季のJ2入替戦で敗退し、2季連続のJ3を戦う栃木。今季は12試合を消化し、現在4位につけている。上位は秋田・沼津が順調に勝ち点を伸ばしており、まずは勝ち点で離されないよう付いていくことが大事な時期だ。対戦相手の鹿児島は、今季から三浦泰年監督が就任。ここまで11試合を消化して6位につけている。6月15日の「栃木県民の日」が近いことから、例年この時期に行われる「栃木県民デー」。栃木は記念の緑色ユニフォームを着用して試合に臨む。
前半は鹿児島の狙い通りの展開。まずは13分、中盤のパスカットから藤本へ素早く繋いでフィニッシュ。シュートはクロスバーを叩いて得点とはならないが、高い位置から圧力をかけてミスを誘う形が機能する。19分、PA内の競り合いで、栃木の選手にファウルがあったとしてPKの判定。これを藤本が冷静に決め、鹿児島が先制する。攻守に歯車の噛み合わない時間が続く栃木は、リードを許してから選手の配置を見直し。右WBの宮崎を1列上げて2シャドーの一角に配し、岡﨑をボランチに下げる。試合は1点差のままハーフタイムへ。
後半、先に綻びを見せ始めたのは鹿児島だった。前半は機能していたプレスがなかなか掛からなくなり、栃木はサイドから鹿児島を押し込む。すると62分、右サイドからドリブルでPA内に侵入した宮崎が倒されてPKを獲得。これを岡﨑が決めて1-1の同点。その後も栃木が押す時間が続き、77分、今度は左サイドの福岡が早いタイミングで入れたクロスにニアの上形が頭で合わせ、2-1と逆転に成功。前半から運動量多く動き回っていた鹿児島の選手たちは、後半の時間が進むにつれて肝心な場面でボールへアプローチできなくなり、栃木に流れを渡す形に。一方の栃木は、前半のポジション変更で宮崎を1列上げたことが布石となり、見事な逆転に繋げた。逆転後は鹿児島も立て続けに選手を代えて反撃を試みたが、栃木が1点差をしっかりキープして試合終了。「県民デー」を勝利で飾り、暫定2位に浮上した。