2017.06.11 - 日本フットボールリーグ 1stステージ 第13節
栃木ウーヴァFC × FCマルヤス岡崎
( 足利市総合運動公園陸上競技場,13:00 )
JFLの1stステージ・12試合を終え、共に勝ち点「7」の15位・FCマルヤス岡崎と、16位・栃木ウーヴァFC。今節は、不本意ながら順位表の一番下に位置する両者の直接対決が行われる。今季はJFLからJ3へ参入するクラブ数によって、15,16位チームの地域リーグへの降格が発生する可能性があるだけに、重要性の高い対戦カード。気温28℃の快晴という、選手にとってはタフなコンディション。
試合は、アウェイのマルヤスが終始優位に進める展開。前から積極的にボールを追い、栃木の組み立てを未然に防ぐと、ボールをサイドに運んでクロスというオーソドックスなスタイル。精度の問題もあり決定機には繋がらないが、クロスに対して中央に複数人の選手が入ってくるという形そのものはしっかりと貫徹。中盤からはボランチの熊澤が奪ってからそのままドリブルで攻め上がったり、右サイドの寺尾が深い位置からカットインを試みるなど多彩な工夫を見せる。時間が進むにつれてマルヤスの攻勢に押され、防戦一方の栃木だが、前半は水際の守備が機能。DFの身体を張った守備が冴え、マルヤスに得点だけは許さず、0-0でハーフタイムを迎える。
後半に入ってもなかなか自分たちの流れを作れない栃木は、57分に前線へ若林を投入して勝負に出るものの、その矢先にマルヤスが先制する。61分、左サイドを攻め上がった安藤のクロスに対し、ファーサイドからフリーで走り込んだ田中が右足ダイレクトでシュート。これがゴールに突き刺さり、大きな1点を挙げる。すぐさま栃木はFWに宮下を投入し、若林との2トップを形成。空中戦に強い若林が放り込みを待ち、セカンドボールを宮下が拾う形を試みるが、後方から肝心のボールがなかなか出てこない。80分にはボランチの福田がこの日2枚目の警告を受けて退場となり、更に苦しい状況に。終盤のマルヤスはスピードのあるレオジーニョが単独で打開を試みるなど無難な逃げ切りを図り、結局0-1のまま試合終了。マルヤスは前半から規律正しい試合運びを見せ、度重なる逸機にも動揺することなく点を取り切ることで大きな勝ち点「3」を獲得。栃木は90分を通して目立ったチャンスを作ることができず、スコア以上の「完敗」を喫した。