2017.06.04 - 明治安田生命 J1リーグ 第14節
清水エスパルス × FC東京
( IAIスタジアム日本平,13:00 )
クラブ初のJ2降格から1年でJ1に戻ってきた清水。今季はまずはJ1残留、そして上位進出を目指すシーズンとなるが、現在は13位と苦しい戦いが続いている。特に接戦で勝ちきれない試合が続いており、現在はJ1リーグ戦で7試合勝利無し、うち5試合がドロー。今節こそは勝利を飾りたい。対する東京も、J1リーグ戦3試合勝利無しと苦戦中である。両者は4日前のルヴァンカップでも対戦しており、その試合では清水が東京を2-1で下したが、その試合の接触プレーで脳震盪を起こした鄭大世が大事を取ってメンバー外となった。
ストライカーの欠場で厳しい台所事情の清水だが、更に追い討ちをかけるかの如く、前半にアクシデント発生。競り合いで足を痛めた白崎がプレー続行できず、北川との交代を余儀なくされる。その後は攻撃の要を失った清水に対して東京がゲームをコントロール。第8節以来のボランチでのスタメンとなった橋本がセカンドボールを狙い、丸山に代わってスタメン出場の吉本も安定した守備を見せ、攻撃ではサイドから揺さぶりをかけてチャンスを創出し、スコアレスではあるものの、概ね東京のペースでハーフタイムを迎える。
後半の立ち上がりも東京が押し込む展開となるが、スコアのなかなか動かない状況が続き、60分前後から清水が盛り返し。全体的にじわじわと押し込まれ、東京にとっては少し嫌な雰囲気になりかけた時間帯だったが、その矢先にスコアが動く。68分、清水のセットプレーを跳ね返すと、これを拾ったウタカが中島へ繋ぎ、更にスルーパスに抜け出した大久保が冷静なフェイントでマーカーを振り切り、ゴール右隅を確実に撃ち抜いて東京が1点を先制。その後、サイドアタッカーを入れ替えて反撃を仕掛ける清水に対しても冷静にセカンドボールを拾い続け、84分には左サイドでフリーの中島から東へ繋いでからのクロスに走り込んだ大久保が、バックヘッドでゴールに流し込む技ありの追加点で2点目を挙げ、試合の行方を決定的なものとした。勝負所を逃さずに得点を重ねた東京が清水の反撃を無失点で抑え、リーグ戦4試合ぶりの勝利。一方の清水は散発的な攻撃に終わって迫力を見せることができず、リーグ戦8試合勝利無しとなった。