2017.05.28 - 明治安田生命 J1リーグ 第13節
FC東京 × ヴァンフォーレ甲府
( 味の素スタジアム,16:00 )
前節の神戸戦(A)で苦しみながらもドローに持ち込み、連敗を免れた東京。上位陣が5月に入って足踏みを続けていることもあり、順位は7位ながら、首位・G大阪との勝ち点差は「5」。ホームに戻っての今節は3試合ぶりの勝利を期しての一戦となる。前節で得点を挙げた永井は継続してスタメン、前線はウタカと大久保がスタートからは初めてとなるコンビを組んでのスタートとなった。味スタに乗り込んできた甲府は、ここまで14位。島川をアンカーの位置に置き、ウイルソンと堀米を前線に並べて試合に臨んできた。
試合は東京が幸先良いスタートを切る。開始早々の2分、太田の左CKに対して中央へ走り込んできた髙萩がヘッド。シュートはDFに当たって甲府のゴール方向へコースが変わり、GKも反応しきれずゴールイン。早々に東京がリードを奪う。願ってもいない状況となった東京は、その後はボールを繋ぎながら相手の隙を狙う展開。長短のパスを織り交ぜて甲府の守備を揺さぶり、余裕の感じられる試合運びを見せるが、肝心の追加点が奪えない。甲府は2トップが前線からパスコースを消しにいき、中盤の攻撃的な位置で小椋と田中も連動してプレスをかけることで、徐々に東京の繋ぐ流れを抑えにいく。すると44分、東京は中盤の底でボールを受けた田邉のバックパスに対し、森重よりもいち早く反応した堀米がパスカット。そのまま林との1vs1を難なくかわし、無人のゴールに流し込んで1-1の同点。東京にとっては青天の霹靂ともいうべき失点で前半を終える。
後半の頭から、東京は永井を下げて阿部を投入し、前線の顔ぶれを変更。しかしこれは守備面で逆効果を生んでしまうことに。前線から良いチェックをかけていた永井がいなくなったことで、甲府の左サイドアタックが活性化。55分にはそのサイドからのクロスにウイルソンが飛び込む決定的な形を作られる。攻撃では前線のウタカに収めてゴール前まで迫ることはできるが、5バックで徹底的に自陣を固める甲府に対してフリーでフィニッシュに持ち込むことができず。東京が総攻撃を仕掛けた後半ATには、甲府陣内でボールを奪われてロングカウンターを受け、完全にフリーのウイルソンが独走で東京ゴールを強襲。辛うじて林がウイルソンのフィニッシュを防ぎ、最悪の事態を免れたものの、試合は1-1で終了。勝ち点こそ拾ったものの、ミスによる失点からバタバタと崩れて勝利を逃してしまう失望の多い内容に対してゴール裏からは強烈なブーイングが上がった。