2017.05.21 - 日本フットボールリーグ 1stステージ 第10節
MIOびわこ滋賀 × ラインメール青森
( 東近江市布引運動公園陸上競技場,13:00 )
JFLは1stステージの半分を消化し、上位と下位の差がはっきりと表れつつある状況。ホームのMIOびわこ滋賀は、今季未だ2勝と勝ち点の積み上げに苦しんでおり、現在12位。下位クラブの勝ち点差が詰まっているため、これを抜け出すためにも勝利を飾りたい。対する青森は首位のHondaを勝ち点7差で追う5位。前節は14位のFCマルヤス岡崎を相手にホームでスコアレスドローに持ち込まれており、これ以上上位から離されるわけにはいかない。気温が30℃に迫る暑さの中で両チームがどのような試合運びを見せるのかも注目。
試合は全体を通して両チームがサイドを積極的に突いていく展開となった。ホームの滋賀は、右SBの稲垣が果敢な攻撃参加でチャンスメイク。サイドをドリブルで切り崩すだけでなく、早い段階でのクロスなども織り交ぜながら、宇佐美・征矢・久保田の前線3枚がフィニッシュを狙う。対する青森も両WBが攻撃のスイッチ。青森の前半最大のチャンスは17分、左サイドの小幡からのクロスに中央の横野がフリーで合わせるが、惜しくも枠外。43分にも右サイドから中央へ侵入した奥山が決定機を作るが、シュートはDFに防がれる。暑さにも関わらず白熱した攻防は、0-0のままハーフタイムを迎える。
後半の頭から先に動いたのは青森。2シャドーの一角である中村を下げて高瀬を投入し、前線をてこ入れ。前半から青森の1トップ2シャドー&両WBの攻撃に手を焼いていた滋賀にとって厳しい手を先に打つことで、青森がゴール前の迫力を強める。すると56分、右サイドからの村瀬のクロスがゴール前での混戦を生み、GKが辛うじて弾いた先にフリーで詰めていた小幡が抑えの効いたミドルシュート。これがゴール前の選手に跳ね返りながらもゴールに突き刺さり、一時は副審がオフサイドのアピールをするが、主審との協議の末にゴールが認められ、青森が1点を先制。66分には再び右サイドを起点に奥山のクロスをファーサイドの秋吉が折り返し、中央でフリーの村瀬が丁寧なトラップから確実にシュートを沈め、0-2とリードを広げる。チャンスを確実に決めてきた青森に対し、滋賀もサイドを起点に攻め立てるものの、フリーでフィニッシュに持ち込む場面を作れず。終盤は互いに疲れが見え隠れする中、87分に途中出場の関口がPA外から単独のドリブルで中央をこじ開けて1点差に詰め寄るものの、肝心のあと1点が遠く試合終了。前半からサイドを執拗に攻め、後半の選手交代で一気に畳みかけた青森がアウェイで手堅い1勝。滋賀も互角以上に戦った時間はあったが、ゴール前の迫力を欠く結果となった。