2017.05.14 - 明治安田生命 J1リーグ 第11節
FC東京 × 柏レイソル
( 味の素スタジアム,15:00 )
前節、アウェイでの仙台戦を2-0のクリーンシートで制し、リーグ戦3連勝を飾った東京。順位も4位にまで浮上し、首位・鹿島との勝ち点差は「2」。このままコンスタントに勝ち点を積み上げていきたいところだが、今日の対戦相手は東京を上回る4連勝中の柏。3月に3連敗を喫したことで下位に沈んでいたが、4月から調子を上げ、順位も5位まで浮上。首位を狙える位置にいる。両者の勝ち点差は「1」。どちらの勢いが本物であるか明らかになる注目の一戦だ。
序盤は一進一退の攻防で、緊張感のある内容。柏は12分にクリスティアーノ、東京は15分に太田がそれぞれ直接FKから見事なキックを枠内に飛ばすが、いずれもGKがセーブしてピンチを凌ぐ。柏の圧力を受けながらも何とかボールを繋ぐ東京は、31分に太田のクロスをフリーの前田が飛び込んで合わせるが、これもGK・中村に防がれ、チャンスを決めきることができない。すると直後の33分、柏は中央の攻め上がりからフリーでボールを持った手塚が遠い位置ながら左足でミドルシュート。林が何とか触れるものの、ボールの威力が勝り、ゴール左隅に転がり込んで柏が1点を先制する。リーグ戦で4試合ぶりに失点を喫した東京も立て直しを図りたいところだったが、そのターニングポイントとしたかったHT明け直後の46分、再び柏が追加点。左サイドでの組み立てからクリスティアーノがスルーパスを出すと、俊足の伊東が一気に走り込み、飛び出した林よりも僅かに早くボールに触れてゴールに流し込んだ。0-2というよもやの展開に東京はすかさずウタカをはじめ、3人の交代カードを61分までに使い切る。しかし、前線で待つウタカにボールを収めようとしても、厳しいマークやオフサイドにかけられ、持ち前のパスワークも柏の厳しいプレスに対してミスが目立つ展開。あと一歩という所まで迫りながらフィニッシュに持ち込めないというフラストレーションの溜まる展開のまま試合終盤を迎えてしまう。追加タイムに突入し、ゴール前でスクランブルを作り出した東京は、丸山が入れたボールを田邉が頭で押し込み1点を返すものの、時既に遅し。ほとんど時間を待たずにタイムアップのホイッスルが吹かれた。先制点を許してからの動揺を隠せず、土壇場になるまで攻撃の引き出しに乏しかった東京の連勝は「3」でストップ。1点差ながら内容で圧倒した柏が連勝を伸ばし、2位に浮上した。