2017.05.05 - 明治安田生命 J1リーグ 第10節
川崎フロンターレ × アルビレックス新潟
( 等々力陸上競技場,15:00 )
ACLと並行した戦いが続く中、リーグ9位とまずまずの成績を残している川崎だが、負傷者が相次いでいる影響もあり、リーグ戦では直近4試合で勝利無し。ホームでは3/10の柏戦以来、およそ2ヵ月間勝利から遠ざかっている。一方、アウェイの新潟はここまで勝ち点「5」の17位と苦戦中。ここまで9試合中8試合で失点を喫しており、守備に不安を抱えた状態だ。更に今節はここまで全試合スタメン出場していたホニが怪我のためメンバー外という苦しい状況。連休中ということもあり、等々力陸上競技場のチケットは完売となった。
前半は守備に重きを置いた戦い方を選択した新潟が、押されながらも粘る展開。川崎は負傷明けでスタメンに戻ってきた大島が中盤で組み立てを担うが、新潟もボールを奪ってからボールを繋ぐ場面と前線に蹴る場面を使い分け、虎視眈々とチャンスを待ち続ける。しかし28分、自陣での競り合いで足を痛めた矢野が負傷。川口への交代を余儀なくされる。ますます靴しい状況下でも何とか時間を進めていた新潟だが、均衡を破ったのは川崎。40分、阿部が右サイドへポジションを移していたハイネルにスルーパスを通すと、ハイネルがGKとの1vs1を冷静に流し込み、1-0としてハーフタイムを迎える。後半に入り新潟は巻き返しを図りたいところだが、追加点も川崎。50分に左サイドからドリブルで切れ込んだ長谷川が中央の阿部に繋ぐと、裏に走る動きを見せた小林に阿部がダイレクトでスルーパスを通し、阿部が流し込んで2-0。今季リーグ通算7得点と爆発力に欠ける新潟にとって、失点が重くのしかかる。守備で何とか持ちこたえつつ、サイドから攻撃の活路を見出したい新潟だが、中央に人数が少なく、フィニッシュになかなか至らず。頼みのセットプレイでも、競り合いに強い矢野を欠く中で川崎に対処される場面が続く。そして75分、川崎は中央でパスを受けた阿部がDFラインを前に意表を突くシュートを放ち、ゴール左隅に叩き込んで3点目。これが試合の行方を完全に決定づける得点となった。結局、川崎が3-0で完勝。翌週に備えるACLの大一番、イースタン戦に向けて弾みのつく勝利を挙げた。一方の新潟は、J1昇格以降の等々力でのアウェイ13試合中、12敗目という屈辱的な結果。今季から指揮をとる三浦監督も試合中に修正を図ることができず、新潟サポーターからは強烈なブーイングが浴びせられていた。