2017.05.03 - Jリーグ YBCルヴァンカップ Aグループ 第4節
FC東京 × 北海道コンサドーレ札幌
( 味の素スタジアム,15:00 )
ルヴァンカップの初戦で仙台に6-0と大勝し、幸先の良いスタートを切った東京だが、休み節を挟んで迎えた2試合目の第3節・磐田戦(A)では、退場者を出した影響もあり、1-3と敗戦。グループステージ通過のためには連敗は避けたい。対戦相手は、3試合を消化して2勝1分のグループ首位に立つ札幌。4/30(日)のリーグ戦から中2日というタイトな日程となるが、東京は守備の要になる林・森重・丸山のレギュラー組を起用。一方の札幌は若手主体の構成となった。
試合は終始スローペースで進む展開。立ち上がりから東京が攻勢を仕掛けるものの、札幌が序盤の守勢を切り抜けると、ゲームスピードを上げることなく試合を落ち着かせていく。東京もそれにお付き合いするかのようにペースを落としていき、一時的に無風状態に近い雰囲気がピッチを支配していた。しかし31分、左サイドで中島が札幌のパスワークをカットすると、そのままドリブルでPA内に侵入し、グラウンダー性のクロス。フリーで中央に位置を取っていた永井が左足でのトラップからシュートを放つと、これがゴール右隅に吸い込まれて東京が1点を先制。前半はそのまま終了する。後半に入ると東京に追加点のチャンス。54分、左サイドの中島のクロスを中央のウタカが収めると、巧みなキープでDFのチェックをかわし、ゴール前に詰めていた永井に合わせて追加点が決まったかに見えたが、永井の位置がオフサイドポジションだったとしてゴールは取り消し。直後の56分にも小川のフィードに阿部が抜け出してGK・金山と1vs1になるが、シュートは金山が僅かに触れてクロスバーを直撃し、再三の追加点のチャンスを生かせない。試合内容で圧倒的に押されながらも最小得点差で耐えていた札幌は、ベンチに置いていたレギュラー組を投入して1点を奪いにいく。しかし、札幌の攻撃は森重・丸山のレギュラー組コンビが中心となり、全く隙を見せず。終わってみれば、札幌にはCKはおろかシュートを1本も打たせない完璧なパフォーマンスを見せた。攻撃においては1点どまりだったものの、U-18に所属する15歳の久保を途中から投入する積極的な采配も見せ、1-0のまま試合終了。東京は勝ち点を「6」に伸ばし、首位・仙台との勝ち点差を「3」に詰めた。