2017.05.03 - 関東大学サッカーリーグ戦1部 第3節
専修大学 × 流通経済大学
( 多摩市立陸上競技場,11:30 )
4月中旬に開幕を迎えた関東大学リーグの第3節。連休中で試合間隔がややタイトになっており、大きな修正が効かない中でのチーム戦略が問われる日程だ。専修大学は2試合を終えて1勝1分の勝ち点「4」。特に守備が未だに無失点と安定している。対する流通経済大学は開幕節は敗れたが、前節の駒澤大学戦は1-0で勝利して勝ち点「3」。会場の多摩市立陸上競技場は快晴。気温はやや涼しいが日差しが強く、選手にとっては暑さを感じるであろうコンディション。
前半は流経大が先に主導権を握る内容。中盤の吉田・渡邉がボールを保持してサイドバックの攻撃参加を促し、サイドから積極的にクロスを入れていくことで攻撃のリズムを作る。守勢に回ってやや苦しい立ち上がりとなった専修大だが、流経大の攻撃の起点となっている中盤に対して継続的にプレスをかけることで流経大の攻撃の流れを徐々に寸断。流経大は38分に中盤でボールを奪ってのカウンターから左サイドを崩し、中央のジャーメインのシュートがポストに弾かれる場面を作るが、それ以外ではなかなか専修大のゴールをこじ開けることができない状況が続く。ハーフタイムを挟み、専修大は前半に警告を受けていたアンカーの葛谷を含む中盤2名を交代。システム変更こそ無かったものの、中盤を大幅に見直したことで、後半の序盤は再び流経大が中盤を支配した。60分、流経大は中盤のボールキープからパスを多用して波状攻撃を仕掛けると、最後は渡邉のパスに反応してPA内右に抜け出した吉田がファーサイドに丁寧に流し込み、流経大が1点を先制。専修大は今季リーグ戦で初の失点を喫する。一転して攻めに転じる必要が出てきた専修大は、70分に中央の速攻からゴール正面の絶好の位置で直接FKを得るが、キッカーの三沢が決められず。その後もセカンドボールを拾った専修大がスピードで揺さぶりをかけ、流経大のゴールに何度も迫ったが、暑さの中で守勢に回っても流経大のフィジカルが最後まで落ちず、最終盤まで選手交代を行うことなくゴールを守り切ることに成功した。接戦での勝負強さを見せた流経大が2試合連続となるウノゼロ勝利を飾った一方、専修大は3試合目でリーグ戦初黒星。先制を許した後の戦い方に課題を残した。