2017.04.22 - 明治安田生命 J2リーグ 第9節
FC町田ゼルビア × 徳島ヴォルティス
（ 町田市立陸上競技場,15:00 ）
J2リーグ開幕直後は勝ちきれない試合が続いた町田だが、現在は2連勝中。第7節の福岡戦(A)では終盤の中島のハットトリックで大逆転を果たし、前節の横浜戦(H)では相手GKのオウンゴールという運も味方して勝ち点を積み上げた。順位も11位にランクアップし、徐々に調子が上向きつつある。今節の対戦相手は徳島。クラブ初の外国人指揮官となるロドリゲス新監督が就任し、首位の名古屋から勝ち点3差の4位と好位置につけている。町田も勝利すれば徳島を勝ち点で追い抜くことができるため、勝ち点3にこだわりたい試合だ。
注目の序盤は、徳島が大きく揺さぶりをかける展開。左右を広く使い、町田の守備網に間隙を作る作戦に出ると、その成果はすぐに表れる。10分、自陣左サイドで町田のプレスをかわした馬渡が右サイドで待つ広瀬を大きくサイドチェンジ。ボールを受けて猛然とドリブルで持ち込む広瀬に対し、町田の守備はスライドしながら対応するが、そのスペースを突いて中央へ走り込んだフリーの前川へ広瀬がラストパス。トラップから冷静に前川が流し込み、徳島が電光石火の1点を奪い取る。前半はその後も継続して徳島の攻勢。右サイドの広瀬、左サイドの島屋が大きく張り出してボールを引き出す動きを見せ、町田のコンパクトな守備の破壊を試み続けた。しかし連勝中の町田も的確な立て直しを図る。序盤は焦って縦に急ぐ場面があり、徳島の守備にはめられる場面が散見されたが、中盤でしっかりプレスをかけ、徐々に支配率を高めていく。後半に入ると両サイドの森村と谷澤を同時に下げ、アタッカーのユニットを見直して攻勢に繋げていった。最大のチャンスは70分過ぎ、PA外ながらフリーでボールを受けた途中出場の吉田が強烈なミドルシュート。弾道は正確に枠内を捉えていたが、徳島GK･梶川が僅かに右手で触れると、シュートはゴールポストの内側を叩いて枠外へ外れていった。この日最もゴールに近づいた町田はその後も前へ前へとプレスをかけるアグレッシブな守備でボールにチャレンジし、パワープレイへと繋げていったが、5バック気味の強固なDFラインを敷いて最後まで跳ね返し続けた徳島が失点を許さず、0-1のまま試合終了。序盤の攻勢から貴重な先取点を奪った徳島が紙一重の差で勝利。町田は一歩及ばず、3試合ぶりの敗戦となった。
