2017.03.25 - 明治安田生命 J2リーグ 第5節
湘南ベルマーレ × ジェフユナイテッド千葉
( ShonanBMWスタジアム平塚,16:00 )
昨季のJ1で16位に終わり、3年ぶりにJ2の舞台で戦うこととなった湘南。゙貴裁監督が6年目のシーズンを迎え、再びJ1への返り咲きを狙ってのシーズンは、第4節を終えて3勝1分の首位。チームに残留したアンドレバイアや、東京からの完全移籍で2年ぶりにチームへ復帰した秋元を中心に、ここまでの失点が僅かに「1」と守備の堅さが際立っている。対する千葉は前節の松本戦(A)で1-3と敗戦。上位に食らいつくためにも、何とか勝ち点を確保したい一戦だ。
前半の序盤は一進一退の攻防が続いた。特に攻撃的な姿勢を見せたのはアウェイの千葉で、アグレッシブな守備から早めに船山・清武の2トップへボールを預けることでチャンスを作ろうと試みる。ゴール近くで迫力のある攻めは見せる千葉だが、湘南も粘り強い守備で決定的なシュートは撃たせない。すると31分、湘南は右サイドのスローインからPA内の深い位置で齊藤がボールをキープし、フォローに来た菊地へ戻すと、菊地がダイレクトで中央に折り返し、ニアで待っていたジネイが更にダイレクトで流し込む。実にスムーズな連携で湘南が1点を先制すると、ここからは高めのDFラインを維持しようとする千葉の裏を湘南が突き続ける内容となり、前半終了。湘南は前半のうちに足を痛めた高山が交代を余儀なくされるが、代わって入った奈良輪が攻守にリカバリを見せ、隙を見せない。後半の千葉は早めに同点ゴールが欲しいが、攻めを急ぐほどボールが中央に偏るようになり、湘南にとっては比較的守りやすい状況が続いた。千葉は負傷の船山に代わってラリベイ、更に吉田を投入して前線に据えるが、ボールが収まらない状況は改善せず。逆に76分、湘南は中盤からのフィードで右サイドを抜け出した奈良輪が矢のように強烈なミドルシュートをファーサイドに突き刺し、リードを2点と盤石なものとした。守備においても最後までアンドレバイアを中心としたDF陣が冷静に対処し続け、無失点で試合終了。無敗をキープし、勝ち点で単独首位に躍り出た。対する千葉はエスナイデル監督の目指すハイラインのサッカーを湘南に攻略され、2連敗。チームは最初の踏ん張りどころを迎えた。