2017.03.15 - Jリーグ YBCルヴァンカップ Aグループ 第1節
FC東京 × ベガルタ仙台
( 味の素スタジアム,19:00 )
今大会から1名のU-21枠と、グループ2位・3位クラブ間でのプレーオフステージが導入されることになったルヴァンカップ。リーグ戦の合間を縫って行われるスケジュールは変わらず、各チームの戦略が問われる。先週末のリーグ戦でG大阪に大敗を喫した東京は、リーグ戦からスタメンを8人入れ替え。チームのムードを変えるために重要な試合だ。対する仙台も直近のリーグ戦で神戸に敗れており、大幅にメンバーを入れ替え。三田は古巣・東京と初めての対決。
試合は前半から東京が一方的に攻め立てる展開となる。東京はハイプレスで仙台の組み立てを寸断し、カウンターを展開。チャンスは作るものの決定的なシュートまでは行くことができず、若干もどかしい雰囲気も漂ったが、27分に右サイド深くまで侵入した徳永のマイナス気味のクロスを阿部がダイレクトで流し込み、東京が先制。その後も攻め続けるが、1-0のまま後半へ折り返す。早めに趨勢を決めてしまいたい東京にとって願ってもない追加点が生まれたのは51分。中盤でのパスカットから中島が抜け出し、ドリブルから冷静に流し込んで2点目。更に2分後、相手陣内で阿部が強烈なチェックからボールを奪いバーンズへ繋ぐと、バーンズのシュートの跳ね返りを拾った阿部が押し込んで3点目。軽率なミスからの失点に仙台の選手は一様にがっくりとした様子が見て取れ、結果的に試合の行方はこの時点でほぼ決まっていた。だが東京はその後も手を緩めない。リーグ開幕後に新加入が決定したウタカを前田との交代でピッチに送り出すと、74分に阿部が獲得したPKを森重がウタカに譲る粋な計らい。ウタカが冷静に決めてデビュー戦即ゴールを果たし、4-0。83分には右サイドからの阿部のクロスをファーサイドの小川が頭で折り返し、ウタカのシュートをGKが辛うじて弾いたところに橋本が詰めて5-0。88分には自陣から森重の縦へのフィードをウタカが落とし、中島がウタカへ鮮やかなリターンのスルーパス。一気に裏へ抜け出したウタカのグラウンダーのクロスを再び中島がダイレクトで流し込んで6-0。圧巻のゴールショーを締め括った。リーグ戦で出られていない選手が中心となり、レギュラー組に刺激を与える大勝を飾った東京が、リーグ戦に向けて弾みをつける1勝。一方の仙台は、野沢の1トップが機能せず、東京のプレスの前にカウンターを受け続ける厳しい結果となった。