2017.02.25 - 明治安田生命 J1リーグ 第1節
鹿島アントラーズ × FC東京
( 県立カシマサッカースタジアム,14:00 )
2017年シーズンのJリーグは、昨季に引き続き2月の開幕。昨季までの2ステージ制を再び見直し、再び年間順位でタイトルを争うレギュレーションに変更となった。今後10年間で実に2100億円に及ぶパフォームグループとの放映権の大型契約締結に伴い、リーグ優勝の賞金が大幅に引き上げられたことにより、どのクラブも必死にタイトル狙ってくることが予想される。昨季CS王者・鹿島が東京を迎え撃つカードは、大型補強を敢行しているチーム同士、注目の一戦。鹿島は柴崎が海外移籍したものの、新外国人を中心に大量補強。東京も大久保・林・永井・髙萩という日本代表クラスのメンバーをチームに加えることに成功した。幸先良いスタートを切るのはどちらか。
前半から明らかに強度を上げて試合に入ったのは東京。中盤、特に今季新加入の髙萩が橋本とボランチを組み、ボールに対して厳しいアプローチを見せることで、今季鹿島に新加入したレオシルバと小笠原の強力タッグにゲームを作らせず、脅威といえる場面はセットプレイに限定された。スコアは動かず、0-0で折り返し。後半に入り、最初に決定機を作ったのは東京。59分、太田の右CKの競り合いのこぼれ球をフリーの大久保が押し込もうとするが、上手くヒットせず枠外に外れる。直後にはカウンターからペドロジュニオールがDFライン裏に抜け出す大ピンチを迎えるものの、強烈なシュートを林がワンハンドで弾き出すスーパーセーブ。相手に流れを渡さない。サイドで違いを作ることができない鹿島は、三竿や鈴木を投入してサイドに配置することにより状況の打開を試みるが、先にチャンスを掴んだのは東京だった。82分、途中出場の中島が左サイド中盤での奪い合いを制してドリブルで持ち込み、中央にカットインしてシュート。GK・權純泰はパンチングで逃げたものの、こぼれた先に詰めてきた永井をマークしていた三竿の足にボールが当たってゴールイン。東京がオウンゴールで先制に成功した。その後はなんとしても1点が欲しい鹿島が押し込むものの、自分たちのミス以外で決定機を作らせていない東京の守備がきっちりと機能し、そのまま試合終了のホイッスル。東京が虎の子の1点を守り切り、リーグ戦では2007年以来、実に10年ぶりとなるカシマスタジアムでの勝利を開幕戦で挙げることになった。