2017.01.29 - 東京都社会人ｻｯｶｰﾁｬﾝﾋﾟｵﾝｼｯﾌﾟ 2次戦 1回戦
東京ユナイテッドFC × 早稲田ユナイテッド
（ 駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場,17:00 ）
天皇杯東京都予選の社会人代表を決める｢東京カップ｣。8チームで行われる2次戦からは関東リーグ勢が登場し、社会人代表2チームの座を賭けてのトーナメント戦となる。昨季、関東2部を優勝して1部への昇格を果たしたLB-BRB TOKYOは、今季から｢東京ユナイテッドFC｣へとチーム名を改称。J2の岡山から岩政が加入するなど大きな話題を呼んでいる注目クラブのシーズン初戦だ。対戦相手は関東2部の早稲田ユナイテッド。東京ユナイテッドが旧･慶應BRBの流れを汲んでいることもあり、雰囲気はさながら｢早慶戦｣の様相。
試合の序盤は東京Uが縦に早いシンプルな攻撃で早稲田を押し込むものの、早稲田は人数をかけた3バックで後方をしっかり固め動揺を見せず。20分を過ぎたあたりから中盤でのパスカットが増え、反撃の機運が高まる。すると30分、その中盤での奪い合いから縦パスに抜け出した今野を黄大城がPA内で倒してしまいPKの判定。これを副田が冷静に決めて早稲田が先制し、0-1で前半を終える。東京Uは後半から岩田を中盤に投入して巻き返しを図ろうとするものの、後半キックオフ直後に自陣での軽率なパスミスから小川にボールを奪われて無人のゴールに押し込まれ、2点を追う展開となる。自陣でじっくりとパスを回しながら時間を潰していく早稲田に対し、効果的な攻めを見せられない東京Uは、74分にカウンターを強引に止めた黄大俊が2枚目の警告を受けて退場となり、窮地に立たされる。しかし後半からピッチに立っていた岩田の積極的な攻撃参加が徐々にチャンスへと結びつくようになり、88分に右サイドを崩してからのシュート性のクロスを黄大城が押し込んで1-2。ここぞとばかりに猛攻を仕掛ける東京Uは、90+1分にPA内左サイドへ侵入した砂川の折り返しから最後は佐藤が押し込み、2-2の同点。早稲田が動揺した隙を逃さず、PK戦に持ち込むことに成功した。PK戦は、東京Uの3人目･井上のシュートを康成宇が完璧に止めてみせ、これが唯一のPK失敗。全員がPKを成功させた早稲田が5-4で勝ち上がりとなった。敗れた東京Uは主に連携面で大きな課題を残したが、数的不利の状況で2点差を追いつく粘りを見せ、今後の戦いに期待も持たせる試合内容だった。
