2016.12.24 - 天皇杯 全日本サッカー選手権大会 準々決勝
FC東京 × 川崎フロンターレ
( 味の素スタジアム,16:00 )
JリーグのCSやクラブW杯を挟み、12月下旬になって天皇杯が準々決勝から再開。中断期間中の大会に出場権の無かった東京にとっては、11/9のラウンド16(vs Honda)以来、1ヵ月半ぶりの公式戦。ホーム・味スタでの開催とはいえ、試合勘の点で不安が残る。対する川崎も、11/23のCS準決勝で鹿島に敗れて以来、1ヵ月ぶりの公式戦。風間監督の今季限りでの退任が既に決まっており、タイトルへの意欲は並々ならぬものがある。試合間隔が空き、もはやシーズンオフの雰囲気すら漂う中での一戦となったが、注目の「多摩川クラシコ」には30,000人近い客入りとなった。
一進一退の攻防となった序盤だが、先制点は川崎。20分、パスを繋ぎながら東京の守備の隙を探すと、左サイドを起点に中央を経由して右サイドでフリーの田坂へ展開。サイド深くまで侵入した田坂が悠々とクロスを上げると、中央に詰めていた大久保が押し込んで川崎が1点を先制する。更に28分、再び左サイドからエドゥアルドネットがエウシーニョへ繋ぎ、ワンフェイク入れてからの鋭いミドルシュートをゴール左隅に突き刺して0-2。東京は相手にボールを持たせてカウンターを狙う慎重な入り方をしたが、結局守備の間隙を容易に突かれて2失点を喫してしまい、プランが崩壊してしまった。巻き返すしかない後半、東京は徳永に代えて小川を投入。小川からのクロスを増やすことで、前半に厚みを作れなかったサイド攻撃を強化する。その流れから57分にはCKを起点にゴール前の混戦を作り出し、後は押し込むだけという場面まで行くものの決めきれず。その後も63分に平山、75分に負傷明けで久しぶりの出場となる阿部を投入して攻め続けるが、決定的なシュートまで持ち込むことができない。後半AT1分、セットプレイからゴール前に入れられたボールを平山が押し込んで1点を返すものの、反撃としては時間が遅すぎた。結局、1-2のまま試合終了となり、川崎がベスト4に進出。東京はリーグ戦を含めて今季の川崎戦で3連敗を喫し、実力の違いを見せつけられる形でシーズン終了を迎えることとなった。