2016.11.26 - 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ 決勝ラウンド 第2節
三菱水島FC × 鈴鹿アンリミテッドFC
( ゼットエーオリプリスタジアム,13:30 )
地域CLの2日目は、第1試合でFC今治がヴィアティン三重に勝利を収め勝ち点を6に伸ばし、JFL昇格に大きく前進。第2試合は、前日に敗れたチーム同士の対決となる。10月の全国社会人で優勝した三菱水島FCは、研ぎ澄まされたカウンターを武器に1次ラウンドを突破。かつてJFLを退会した過去があり、この大会で2位以内に入ってもJFLへ昇格する見込みは薄いと見られるが、良い成績を持ち帰りたいであろうことは間違いない。対する鈴鹿アンリミテッドFCは、全社で準優勝を収めての大会出場。初の決勝ラウンド進出だけに、何がなんでもJFL昇格を勝ち取りたい。
立ち上がりから積極的に攻撃に出たのは鈴鹿。開始早々に北野が際どいシュートを放ってゴールを脅かすと、4分には小澤の右サイドからのクロスをPA内の混戦の中で巧くトラップした矢野がゴールにねじ込み、鈴鹿が1点を先制。嵩にかかって攻める鈴鹿は、8分に野口が強烈なミドルシュートでクロスバーを脅かすと、16分に追加点。矢野の縦パスにPA内の右へ抜け出した北野が、やや狭い角度ながらファーサイドのゴール左隅に流し込み、非常に大きな2点リードを得る。小澤が攻撃のあらゆる場面で顔を出す鈴鹿は、サイドにボールを寄せて相手を食いつかせてからその裏を取るスタイルで三菱水島をじわじわと攻め続け、相手にほとんど手出しをさせないまま前半終了。ほとんど手出しさせてもらえない状況の三菱水島は、後半から仕切り直し。51分、宮澤の左からのクロスを高瀬が中央に落とし、そこに詰めてきた山下がゴール正面から「どフリー」の絶好機。シュートは枠上に外れて最大の好機を逸すものの、この一連の流れから三菱水島がプレスの強度を強める。鈴鹿はアンカーの吉川がDFラインと連携しながら2トップをケアし、ピンチの芽を着実に摘み取りながら時間を消化。すると試合が終盤に差し掛かった83分、小澤を起点に途中出場の角口、伊藤が中央でボールを繋ぎ、最後はがらりと空いていたPA内左サイドのスペースに流したところへ攻めあがってきた野口が強烈なシュートを叩き込み3-0。見事なパスワークで完璧な追加点を挙げ、試合を決定的なものにした。3-0で完勝した鈴鹿が勝ち点を「3」に伸ばしてヴィアティン三重に並び、最終日に望みを繋ぐことに成功。三菱水島は手痛い2連敗となった。